『クトゥルフの方向性』ってなに?
ルールブックってなに?でも話したのですが、クトゥルフ神話TRPGのシステムはとても自由度が高く、アクションや推理物やパニック物など、あらゆるジャンルに対応できます。
それだけに、クトゥルフ神話TRPGに対しての考え方が人それぞれ違い、いざプレイしに、どこかのイベントなどに行くと「あれ? 推理物をやりにきたのに、ここのシナリオ戦闘ばっかだなぁ」とか「戦闘大好きなのに、このシナリオ、戦闘が全然ない! おかしい!」みたいなことがおきます。
こういう人それぞれのクトゥルフ神話TRPGの考え方がぶつかってしまうことを『クトゥルフの方向性の違い』と、巷では言っている気がします。
それはシナリオのジャンル(「クトゥルフ神話TRPGは戦闘するべき!」、「クトゥルフ神話TRPGはホラーであるべき!」みたいな)でぶつかってしまうことがよくあります。
で、まずは、クトゥルフ神話TRPGのシナリオのジャンルってのはこんなのがあるよってのを、すごくザックリと紹介します。
※因みにTRPG性の違いについてはこちらの記事をどうぞ↓
『TRPG性の違い』ってなに?
クトゥルフ神話TRPGのシナリオのジャンルの違い
探索中心
主にプレイヤーが、探索中心の技能を使って、シナリオを攻略するヒントなどを探し出し、クリアしていくといった感じです。
技能を使うのもそうですし、プレイヤー自身の頭を使って、謎解きを解いていく要素などもあります。最近流行りの脱出系に近い感じです。
しかし、あまり考えるのが好きじゃない人や、ヒーロー願望がある人からしたら、ちょっと物足りない感があるかもしれません。
ホラー中心
人間は無力! ってのが前面に押し出されたシナリオが多いです。
シナリオ中に、割とサクッと自分のキャラクターが死んだり、発狂することが多く、絶望感が多いです。
一応、クトゥルフ神話はジャンルとしては、ホラーなので、ある意味正統派なのかもしれません。
しかし、時々、理不尽にキャラクターが殺されてしまうことがあるので、その時にかなりショックを受けます。あと、ヒーロー願望がある人は物足りないです。
戦闘中心
キックやパンチや銃を使って、完膚なきまでに相手を倒す系のシナリオです。
特に、そこまで難しいことは考えず、敵を、自分の力で倒すことで爽快感があります。
しかし、ホラーをやりに来た人からしたら物足りなさを感じてしまいます。
他にもたくさんある
他にも……
・探索5割、戦闘5割
・探索もホラーも戦闘もあるけど、キャラクター同士のロールプレイをするシナリオ
・全部の要素はあるけど、密室系シナリオorシティを探索する系のシナリオ』
・ハンドアウトてんこもり
※ハンドアウトについてはこちらをどうぞ↓
ハンドアウトってなに?
クトゥルフ神話TRPGのシナリオのジャンルは、細かくしていけば分類するとキリがないです。
【クトゥルフ神話TRPGに対する考え方の違い】
そして、この『クトゥルフの方向性』というのはシナリオの種類だけをさす言葉ではありません。自分の中での「クトゥルフはこうあるべき!」という『クトゥルフ神話TRPGに対する考え方の違い』で発生します。
例えば…
・プレイヤーがホラーの空気を作りたいのに、他のプレイヤーが茶番みたいなことをやった際に「いや、そういうのクトゥルフじゃないから」と注意する。
・ホラー系のシナリオなのに、戦闘大好きなプレイヤーが突っ込んですぐに死に、周りが変な空気になる。
・本編とは関係ないところでロールプレイがしたいといったプレイヤーに「それやる必要ある?」と他のプレイヤーが言う。
・逆にロールプレイをしたいプレイヤーが、他のキャラと絡みたいがために、他のプレイヤーにロールプレイを強要したり
まあ、色々あります。
ただ、これは、個人的な意見ですが、どれが正解とかではなく、『クトゥルフというものを知った環境が違うだけ!』と思っています。
一応、クトゥルフ神話TRPGは、本来はホラーなのですが、最近のニコニコ動画やユーチューブなどで、リプレイ動画を見ると、ホラーでもないものもたくさんありますし、笑いもあります。涙もバイオレンスもアクションもあります。
クトゥルフをベースにした萌えアニメなんてのもあるぐらいです(そもそもクトゥルフ神話自体もHP・ラブクラフトが作ったものですが、そこから色々な作者が書いているので、色々なクトゥルフ神話があります)
なので、自分の中での「クトゥルフ神話はこうあるべき!」ってのはみんな一人一人違います。
だからこそ、それを過剰に出したり、相手に押し付けたりしないことが重要ですし、クトゥルフ神話TRPGので遊ぶ際は、自分の中での『クトゥルフの方向性』が、その場所の方向性と違い、周りに迷惑をかけてしまったときは、、本人がちゃんと修正して、あとは、周りがフォローするのがオススメです。
まとめ
もし「戦闘系がやりたい!」、「探索系がやりたい!」、「ロールプレイがやりたい」、「女子同士でやりたい!」、「絶望して死にたい」とか思ったら、参加する前に主催者に聞いてみるのも良いですし、一度参加して、自分のクトゥルフ感と合わなければ二度と参加しないというのもアリです。
で、KP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)自身も、できる限りわかりやすく今回のシナリオの傾向など、「うちのクトゥルフはこんな感じですよ」っていうのをキチンと説明するのがいいと思います(僕のイベントはあまり説明していないです本当にすいません)
そうやって、自分にあったクトゥルフ神話TRPGを見つけ、あなただけのクトゥルフ神話TRPGを楽しんでほしいです。
もちろん「俺はどんなクトゥルフ神話TRPGでも、ホイホイ楽しめちゃうんだぜ」って人は神様です。本当にいつもありがとうございます!
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