4月1日クトゥルフ神話TRPG主催体験レポ
実際に、クトゥルフ神話TRPGに興味を持ち、「やってみよう!」と思ったものの、周りにできる仲間が見つからず、しかしいきなりネットで仲間を見つけたり、直接イベントに行くのは初心者には敷居が高い…。
そんな不安を抱えている人もいるかもしれません。
当ブログ、【初心者のためのクトゥルフ神話】では、定期的に初心者向けクトゥルフ神話TRPGのイベントを開催しています。
しかし、「どんな感じでやってんだよ! こちとら中身を知りたいんじゃい」と思われるかもしれません。
そこで、この記事では、実際にイベントの様子をざっくりと書いて、そういった不安を取り除く手助けができればいいなと思っています。
【参加者は男性3人(うち小学生1人)】
4月1日に、クトゥルフ神話TRPGのイベントを、東京は荻窪にて主催しました。
今回は、男性3人、その内小学生1人が参加してくれました。
そのうち二人は、前回のリピーター(3月11日のクトゥルフ神話TRPG主催体験レポ)で、お互いに「あ、野球選手の人ー」、「あ、放浪者の人ー」と気軽に言い合えって挨拶できるのは、このイベントやっててよかったなと思います。
最初に当イベントでは、キャラクターを作ってもらい(参照:キャラクターの作り方1、キャラクターの作り方2)、職業(参照:キャラクターの作り方3)をランダムで決めてもらうのですが、参加者のうち一人は前回の『野球選手のキャラ』をそのまま使うことにしたので、残りの二人だけ新しくキャラクターを作ることに。
結果、参加者二人が職業カードから引いた職業は警察官と放浪者でした。
【警察官が狂気に飲み込まれるの巻】
今回のシナリオは、『失踪事件が相次ぐ村で、プレイヤーたちがその事件を解決する』って感じで、村内を散策するのですが、小学生のプレイヤー(警察官のキャラ)が「俺、警察だからみんなを守る!」と言っていたのに、途中村内で化け物に襲われたり、狂気に触れて楽しくなってきたのかわからないのですが、「オレ……テキ、タオス……」とリアルに狂気に飲み込まれていくのはなんか、不安でした。
そんな感じで、プレイヤーが、刀を拾ったり(シナリオに関係あるアイテム)、子猫を拾ったり(シナリオに関係ない、アイテム数を圧迫するだけのアイテム)散策を進めていくと、『近くの島で、狂信者たちが化け物を復活させ、プレイヤーたちがいる村に化け物が攻め込んできて滅ぼしてしまう』ことがわかります。
そして、化け物の復活を阻止するためには、『島にある敵の本拠地にある台座に、刀を突き刺さなくていけない』ことを知り、プレイヤーは、島に乗り込みに行きます。
因みに、島には敵がウジャウジャいて、まともに行ったら勝ち目はありません。しかし、みんなで作戦を立て、協力して潜入すれば任務は達成できるのです。
「どうするんだろう? どんな作戦で行くのだろう?」とゲームマスターがワクワクしていると、小学生のプレイヤーが(警察官のキャラ)「俺に任せろー!」と行って特攻。
無邪気に、台座に突き刺すはずの刀を装備し、それを振り回し、敵陣に正面から戦い、リンチにあい、気絶しました。
そうなると残りのプレイヤーも敵に気づかれ、プレイヤー二人は別々に行動しますが、ドンドン囲まれていきます。
もう正直勝ち目はなく、どうするんだろうと思ったら、プレイヤーの一人(放浪者のキャラ)が「ゲームマスター! 俺たちはここで奴らの囮になります。その隙に子猫を、サブロウ(子猫の名前)に刀を拾わせ、サブロウ(子猫の名前)が台座に刀をさしてはだめですか!?」
と提案しました。
もちろんオッケーしました。面白かったからです。
結果、途中で拾った子猫は、敵の行動を避けつつ、台座に特攻し、台座に刀を突き刺し、その瞬間、怪物と化した狂信者たちは吹き飛び、化け物の復活は阻止し、子猫が世界を救いました。
【総括:ゲームマスターとして「ダメ」の一言で終わらせない】
なんかそれが凄い面白かったです。
ぶっちゃけこの子猫ってのは、特に意味のあるアイテムではなく、効果がない、アイテム数を圧迫するアイテムカードなのですが、子猫を入手した瞬間から、愛着を持って、みんな感情移入して、結果、最後の台座に特攻するときは、みんなで『サブロウ(子猫の名前) がんばれ! サブロウ! がんばれ!』と、全員で応援したりして、そしてまさかの最後に、サブロウが世界を救い、英雄になるという……。
TRPGはプレイヤーの数だけ、物語が違うので、本当にそれが醍醐味だと思いましたし、面白い発想をするプレイヤーは本当に勉強になります。
そんな感じ。
あと、先ほど言ったように、今回は小学生のお客さんが来たんですが、子供ってのは本当に自由で、発言や提案を、連続エネルギー弾のごとく発射しまくるのですが、今回はそれを全部界王拳使って、拾って返しました。
例えば
僕「では、この事件を解決していただきたい」
子供「嫌だなぁ! 帰る!」
僕「残念! 君の冒険はここで終わってしまった!」
例えば
僕「貴方たちは、最後のステージ、化け物がいる島につきました」
子供「なにこれ!? ひょっこりひょうたん島!? ひょっこりひょうたん島!?」
僕「うんじゃあひょっこりひょうたん島でいいよ! 敵はこの島ごと日本にぶつけ、地面は裂け、地球は破壊されてしまう!」
例えば
僕「出目が77なので失敗です」
子供「77だからダブルセブンだから、なにかいいことあるのでは! なにかいいことあるのでは!」
僕「よし、じゃあ俺がファンファーレを吹こう! テレテレテッテッテー↑」
とか、書き出すとキリがないのですが、そんな感じ。
これは割と盛り上がったし、個人的に疲れたけど楽しかったです。
なにかの提案に対して、『ダメ』の一言で終わらせるのは簡単なのですが、そう言うと人は否定された感じになります。
しかし、「その提案すると、じゃあ、こうなっちゃうよ!」みたいな感じで、できるできないは置いといて、乗ってあげて、如何に話を進めるかってのはやはり、大事なんじゃないのかなって思います。
もちろん、ダメなことはダメっていうべきなんですけど、そうしないで、どうにか誘導する技術を手に入れたいものですね。仕事じゃなくてみんなで楽しくゲームをやっているわけですし。
そんな感じです。8年以上もTRPGをイベントでやっていると、外国の人や子供と、仕事としてTRPGをやることが増えてきましたが、こういうのは本当に良い経験になりました。
以上レポっす! いあいあ!
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