4月11日クトゥルフ神話TRPG主催体験レポ
実際に、クトゥルフ神話TRPGに興味を持ち、「やってみよう!」と思ったものの、周りにできる仲間が見つからず、しかしいきなりネットで仲間を見つけたり、直接イベントに行くのは初心者には敷居が高い…。
そんな不安を抱えている人もいるかもしれません。
当ブログ、【初心者のためのクトゥルフ神話】では、定期的に初心者向けクトゥルフ神話TRPGのイベントを開催しています。
しかし、「どんな感じでやってんだよ! こちとら中身を知りたいんじゃい」と思われるかもしれません。
そこで、この記事では、実際にイベントの様子をざっくりと書いて、そういった不安を取り除く手助けができればいいなと思っています。
んなわけで、4月11日はクトゥルフ神話TRPGを主催しました。
参加者は、男性3名 女性1名
今回はリピーターの方が2名、新規の方が2名参加してくれました。
リピーターの方は、常に狂気に陥っているペスト医師と、サラリーマン、新規の方は狂信者と普通のお医者さんの参加でした。
スパイスを効いたキャラクターロール
今回のシナリオは、夏を過ごす探索者が、急に100年前の冬の廃村にタイムスリップしてしまい、その廃村でサイの化け物と戦うと言うシナリオ。
序盤は冬の寒さに凍えながらも、どうにか暖をとろうと動き回る探索者。
途中、雪山に対して舐めプレイをして死にかける探索者や、道中現われたクマにライフルを発射し、倒す探索者、実はマグナム銃を隠し持っているサラリーマン探索者などに、ドン引きする医者の探索者の『狂子』役のプレイヤーが、「ここ(周りが雪山だから)どうなっているのよ!」とか「あんたたち、なんでそんな物騒な物を持っているのよ!」と、毎回、常識人としてツッコむ姿がとても面白かったです(僕だけかもしれませんが、TRPGで常識人プレイってあんまり見かけません)
本来ならば、変なことをしているキャラの方が目立つのですが、こういう状況下で常識人的な立場にいる、狂子の方が『少数派でおかしい奴』みたいになっている構図が僕は好きでした。
そんな感じで、他の探索者が所有のマグナム銃やライフルで、村にいるゾンビを破壊し、制圧する中、一般人である狂子は必死で探索や、生き残りの女性に話しかけ、情報を集めます。
しかし、この率先して、謎を解決しようとする常識人の狂子自身が、一番深淵に近づき、廃村の生き残りの女性から『クトゥルフ神話技能』を教え込まれ、狂子はどんどん文字通り狂っていきます。まさにクトゥルフ神話でした笑(最終的にクトゥルフ神話技能が一番上がったのは狂子でした)
そして、探索者たちは、『現世に帰るには、サイの化け物を倒すしかない』と言うことを知り、強力な魔術を教えてもらいます。
しかしそれは、自分の命をも削る強力な呪文です。
そして、最初にネタバレするなら、結果的に、この呪文は必要とされませんでした。
現代兵器で射殺されるラスボス
色々な探索し、遂にラスボスと対峙することになった探索者。
ラスボスの耐久力は20以上あり、装甲は9ポイントもあります(9ポイント以下の攻撃は効かない)
故に、さっき教えてもらった『装甲無視で攻撃ができる呪文』を使って倒さなくてはいけません。
しかし、その呪文は自分の命を削ります。ですが、さっきも言ったように、この呪文は今回の戦いで必要ありませんでした!
今回の探索者、3d6+3の威力のマグナム銃を持つ、継続探索者×2 と2d8の威力のライフルを持つ探索者、何も武装はない常識人の狂子という編成になっています。
つまりは、この3人の探索者が一斉射撃すれば、いくらのダメージになるでしょうか! お手持ちのダイスがあれば是非やってみてくださいませ!
そんなわけで、ラスボスとの戦闘開始です。サイのような化け物は突っ込んできます。探索者は一斉に銃を構え射撃します! 3d6+3と3d6+3と2d8を振ります! 合計は10、16、9!
そこまで大きなダメージにはなりませんでした(装甲のおかげで) サイの化け物も反撃しますが、回避の素早い探索者が囮になり、その間、マグナム銃とライフルをしこたま撃ちまくり、ラスボスはついには息絶えました。
100年前は禁断の魔術でしか屠れなそうな化け物を、現代銃器で駆逐する姿は、まさに長篠の合戦の再現でした。
シナリオにない攻略方法
今回のシナリオですが、『探索者たちは、固い装甲を持った、サイのような化けものに勝つための手段を探し、最終的に授けられた魔術で戦う』というのがシナリオの道筋なのですが、今回の探索者が強すぎたため、KP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)である僕の想像とは違う展開になってしまいました。
想定された景色とは違いますが、こういうのもTRPGの醍醐味だと思っています。
わざとシナリオから脱線して、KPを挑発する行為は別として、KPが許可すれば、シナリオにない、攻略方法も味があって僕は好きです。
今回のラスボス戦、はごり押しでしたが、違うシナリオで「元ボクサーだったNPC戦うことでしか、狂気状態のボクサーNPCの目を覚ますことができない」というシナリオを作ったとき、探索者全員が戦闘系のスキルがないため、プレイヤーの一人が「俺、お前のこと知ってるよ! めちゃくちゃファンだったんだ!」という、熱い説得ロールで戦いを回避し、ボクサーの目を覚ますことができました。
こういう本来、同じシナリオでも、想像できない景色を毎回見れるのは、KP冥利につきますね。
ただ、だからと言って、ラスボスの館に火をつけるとか、依頼を断るとかはやめてほしいですけどね!
まとめ
しかし、毎回思うのは、もう300人以上のプレイヤーの方とTRPGをやってきましたが、みんなそれぞれ、TRPGに対しての好みが違うのは見ていて面白いです。
派手に暴れたいタイプもいれば、探索したい人、戦闘が好きな人、キャラクターの気持ちになって考える人、十人十色で、被ることはなく、個性が毎回でていて、新鮮な気持ちになります。
そんな新鮮な人々をいていると、自分自身も新鮮な気持ちでイベントに対して望めるのは嬉しい限りです。
そんな感じで以上レポっす! いあいあ!
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