ラヴクラフト全集5-を紹介ーTRPGグッズその13
今回は番外編と言うことで、今まで買ったTRPGのグッズの一部を紹介します。
紹介する基準は、TRPGに使えそうな物、TRPGの世界観をイメージして作られたグッズ、そのどちらも紹介していきます。
今回紹介するのは創元推理文庫より『ラヴクラフト全集5』です。クトゥルフの生みの親、H・Pラヴクラフトによる、短編集その5です。
前回の紹介についてはこちらをどうぞ→ラヴクラフト全集4を紹介!-TRPGグッズその12
みんな大好きニャル様がでてくる『ナイアルラトホテップ』や、邪神とハーフというかっこいい設定、だが犬にやられるでおなじみの『ダニッチの怪』など、クトゥルフ神話初心者でも聞いたことのある作品がでてきます。
では、今回も、どんな話があるのかを、超ザックリ、ふわっとした感じで説明します。
ちょっとのネタバレもいらないって人は、ここから読まないことをオススメします。
【神殿】
これはユカタン半島沿岸で発見された手記である……。
『吾輩はドイツ帝国海軍少佐であり、潜水艦の艦長であるが、1917年8月20日、わが艦が航行不能におちいり座礁する。この記録を残すのは、船員の全てが恐怖にとりつかれ、絶望的な状況となった尋常ならざる事実を知らせるためだ』
閉鎖的状況によるパニックホラーです。ホラーでは結構お約束なのですが、そのお約束的な絶望感が面白いです。
【ナイアルラトホテップ】
ある日、ナイアルホテップがエジプトからやってくる。
後から怪異がわかるパターンじゃなくて、普通にナイアルラトホテップが街にやってきます。
ただそれによって街全体が大混乱に陥る作品です。
【魔犬】
墓場荒らしに楽しみを見出す私たち2人は、ある日忌まわしい顔が刻まれた魔除けを入手する。
漫画にもなった作品です。これに出てくる魔犬がティンダロスの猟犬なのか、そうでないかはよくわかりません。
【魔宴】
クリスマス。私は故郷に帰ることにした。その町は1世紀に1度、祝祭を行うことになっている。
でました。ラヴクラフト恒例の「あれ、うちの一族おかしいんじゃね?」系の作品です。
あと、ビヤーキー(バイアクヘー)がでてきます。
【死体蘇生者ハーバート・ウェスト】
友人であった、ハーバート・ウェスト。彼は学生時代から、死の本質や、死を克服することに執着していた。
彼はおびただしい数の動物を実験に使い、大学内では馬鹿にされていたが、彼の情熱はおさまらず、ついには人間の死体を追い求めるようになる。
『フランケンシュタイン』を意識して執筆された作品らしいです。
確かに、今だとベタな展開ですが、その死体を追い求める過程や手段は結構楽しかったりします(戦場に行ったりなど)
何故か、このウェトス医師は人気のあるのか、色々な小説やゲームに出演しています。
【レッドフックの恐怖】
村の通りの角で背の高いがっしりとした男が、ヒステリックな悲鳴を上げ、やがてよろめいて、倒れてしまった。
このような奇妙な事件が相次ぐ街を、マロウンという刑事が捜査に挑む。
クトゥルフ神話とは関係ないのですが、刑事が怪異に挑むという、クトゥルフ神話TRPGちっくな話です。
【魔女の家の夢】
伝説の魔女、キザイア・メイスンの隠れ家となったところで部屋を借り、暮らすことになったウォルター・ギルマン。
ある日の境に、奇妙で恐ろしい夢を見ることになる。
舞台はアーカムで、クトゥルフ神話TRPGでおなじみの魔導書などの単語がバンバンでてきます。
【ダニッチの怪】
陰気な雰囲気が漂う村、ダニッチ。邪悪な儀式や秘密の集会など、数多くの不気味な噂がある。
クトゥルフ神話を代表する作品の一つです(ダンウィッチの怪とも呼ばれています)
邪神崇拝、魔術書、不気味な村、忌まわしき一族などを丁寧に書いており、クトゥルフ神話らしい作品となっています。また、ご存じヨグ=ソトースがでてきます。
◆まとめ◆
全体的に、『クトゥルフ神話知っている前提』な作品が多いなと思いました。
ネクロノミコンや他の魔術書が、当たり前のように飛び交い、アーカムやミスカトニック大学、邪神の数々がでてきます。
また、今回の書籍に出てくる登場人物の殆どがクトゥルフ神話TRPGルールブック(6版)に、データとして登場します。
(というか、先ほど、「クトゥルフ神話と関係ない」と言った『レッドフックの恐怖』のマロウンもいます)
クトゥルフ神話の世界観全くわからない!って人は難解かもしれませんが、クトゥルフ神話TRPGを何度かプレイした人は、「あ、この○○知っている!」とテンションの上がる一冊かと思います
以上です!
クトゥルフ神話TRPGに限らず、TRPGグッズは色々とあります。
この他にも入手したものや、新しく入手した際は、このブログで紹介しますので、SAN値を0にせずに見てくれたらなと思います!
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