星の精(星の吸血鬼)ってなに?ー神話生物を紹介その9
星の精……姿もなく忍び寄り、目標に襲い掛かる吸血鬼
今回はこの生物を紹介します。
というわけで、クトゥルフ神話TRPGにでてくる化け物……通称『神話生物』を紹介しますが、軽く説明し、実際、シナリオで使ってみてどうだったかを紹介します。
SAN値チェックしながら見てくださいね!
神話生物についてはこちらの記事をどうぞ↓
神話生物ってなに?
今回紹介するのは『星の精(星の吸血鬼とも呼ばれている)』という種族です。魔術師に使役される不気味な化け物と言うイメージが強いです。
粘土で作ってみました。ヘタクソだけどお許しを!
【基本的な特徴】
・見た目
・普段は見えず、透明な姿をしているが幽霊みたいに消えているわけではないと思われる。
・血液を摂取した時だけ姿が見え、その姿は、うごめくゼリーの塊、波打つ無数の触手、付属機関の先端には吸引のための口がついており、顔もなく目もなく、恐ろしいかぎ爪だけがついている。
・大きさはクマと同じくらい(6版ではSIZ26程度、7版ではSIZ130程度)
・飛行しながら移動する
・活動場所
※普段はどこに住んでいるかわかりませんが、宇宙の深淵に漂っていて魔術師に召喚されることが多そうです。
・コミュニケーション
・クスクスという笑い声を発するのが特徴。
・食べる物
・血液(吸血し攻撃してくる)。
・倒し方
・装甲が4あり、吸血前は透明な姿のため、戦闘すべきではないが、あたり一帯を爆破や、マシンガンで蜂の巣にすれば火力で押し切れなくもない。
・その他
・召喚し、従属させることは可能。
【能力】
・透明になっている、星の精を攻撃しようとすると命中率が下がる(しかし星の精が血を吸うと見た目がわかり、通常の命中率で攻撃ができる)
・吸血し、STR(筋力)を吸い取る。
・相手をかぎ爪で捕まえることができる。
・4ポイントの装甲に加え、弾丸の攻撃力が半分になる皮膚を持っている。
【考え方】
※種族と言うよりは、化け物のイメージが強いので何を考えているかわかりませんが、魔術を使えば使役はされることはあるので、魔術的な契約をすれば従順だと思われます。
【宗教や文化】
※資料がないためわかりませんが、意外にも人間と同じぐらいの知性はあるので、もしかしたら色々な文化を築いているかもしれません。
【人間との関係】
・魔術師に使役されていることが多い。
【星の精の持ち物】
※資料がないためよくわかっていませんが、特になさそうです。
【出典(データ&ステータス)】
※詳しいステータスは、6版、7版のルールブックから参照してください。
今回の星の精に関しては
- 『クトゥルフ神話TRPG』
(6版の基本データやステータスを掲載)
- 『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』
(7版の基本データやステータスを掲載)
初出であるロバート・ブロックの『クトゥルー〈7〉』の『星から訪れたもの(ロバート.ブロック)』の作品も参考にしました。
主人公やその友人が襲われる恐怖の物語となっています。
因みにクトゥルフ神話TRPG(6版)では『星の精』と書かれ、新クトゥルフ神話TRPG(7版)では『星の吸血鬼』と書かれています(ルールブックで名前が変わることはよくあります)
・フリー素材
ネットで調べるとややフリー素材、立ち絵、イラスト、などはありますが、やはり画像の数は少ないです。
ただ、擬人化されているイラストもあってびっくりです。
星の精はBOOTH内の『粘土でクトゥルフ』でフリー素材になっていますのでよろしければご活用ください。
【星の精に関する主観的な感想】
ここからは、星の精を自分のイベントで使った感想を、主観100%で言います。
アクション、純粋なホラー、ラスボス、サブ、なんにでもなれる汎用性の高い神話生物です。
・ラスボスにも中ボスにも
ステータスは中々に強いですが、頑張れば倒せないわけではないです。
なのでラスボスにはできますし、途中『魔術師が使役している化け物』として登場し、『その化け物をなんとか退散させるために情報を集める』なんてシナリオにもできます。
・その不気味さがいい
神話生物と戦う時に「ステータスが強すぎるパターン」と「物理攻撃が効かなくて特別な方法を使わないと勝てない(邪神含む)」などがあります。
星の精はステータスは強いですが、頑張れば勝てなくはないです。
なので、純粋にアクションシナリオとして戦ってもいいのですが「敵のステータスを強くしすぎて、キャラクターを殺してしまったらどうしよう」と思う時があります。
そういう時は星の精のステータスを弱くすればいいのです。
仮に星の精のステータスを弱く設定しても、『姿が見えず、どこから襲われるかわからない。襲われた時にはキャラクターは血を噴き出している』というホラー的な描写にもできます。
シナリオ的の落としどころとしては『対処法さえわかれば勝てる』とプレイヤーたちは気づき、その倒し方を調べるシナリオとかできそうです。
・見た目が怖いのがいい!
もうなんか見た目が怖い!
獣チックじゃなくて不気味なクラゲみたいな感じでどう考えても話が通じなさそうなのがいいです。それに出現の仕方も怖い。
『「クスクス」という笑い声が聞こえた瞬間、探索者の一人が何かに囚われ、血が噴き出している。その何もない空間からゼリー状の冒涜的な化け物が出現した……』とか不気味な描写ができるのがとてもいいですよね。
・召喚し、あえて味方として使う
一応、魔術師に使役されているので味方にも使えそうですよね。
また呪文書を手に入れ、雲のない夜間の下で準備を整えれば、星の精を召喚することも可能です。
その呪文は、『ティビ・マグナム・インノミナンドゥム・シグナ・ステラルム・ニグラルト・エト・ブファニフォルミス・サドクァエ・シギラム……』
【まとめ】
こんな感じで、自分のイベントに出てきた神話生物を粘土フィギュアにして紹介しますので、神話技能を増やしつつ見て頂けたら嬉しいです。
因みに僕は最初『星の精』という単語だけ知り合いから教えてもらったときは、『凄く可愛い妖精』か『幻想的な生物』と思っていましたがまさかこんな名状しがたい冒涜的な姿とは思っていませんでした!
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