ボーナスダイスとペナルティダイスってなに?
クトゥルフ神話TRPGで技能の判定をする際、キャラクターに有利な状況や不利な状況に対して、KP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)が難易度を設定するときに、役にたつシステムがあります。
それがボーナスダイスとペナルティダイスです。
今回はこれらについて解説します。
※今回は新クトゥルフ神話TRPG(7版)でのルールとなりますので、7版基準で解説いたします。クトゥルフ神話TRPG(6版)での話ではないのでご注意を!
詳しいことは、新クトゥルフ神話TRPG(7版)の購入かクイックスタートルールをオススメします。
【難易度は存在する】
難易度の設定=ボーナスダイス&ペナルティダイスと言いましたがそもそも7版では、技能の難易度というものが別にあります!
- 通常の成功(レギュラー)
- 半分の成功(ハード)
- 1/5の成功(イクストリーム)
例えば、暗いところで目星の技能を使った場合。
明るいところであれば、通常の成功で良いのですが、暗いところでは、目星の半分の出目(ハード)を出さないと成功にならない。
なんてこともおきます。これが難易度です。
じゃあ、それでいいじゃんって話なのですが、ボーナスダイスとペナルティダイスは主に誰かと何かを競う際などに使うようです。
【ボーナスダイスとは】
例えば……
KP「友達と短距離走をすることになりました。プレイヤー1、プレイヤー2は100面ダイスを振り、DEX(敏捷)以下の数値を出してください。但し、プレイヤー1のキャラクターは、高価なランニングシューズを買ったので、100面ダイスを振る時に、10の位のダイスを2つ振ってください」
プレイヤー1「なんで?」
KP「まぁいいからいいから」
プレイヤー1「わかりました。DEX80ですが、ダイスの出目の10の位が、7と4。1の位が0です。なので70か40になりますね」
プレイヤー2「私はDEXが70ですが、ダイスの出目は60です」
KP「了解です。プレイヤー1は、10の位の出目の小さい方を採用します。なので出目は40で、DEXの半分の成功(ハード)になります。この場合、プレイヤー1の方が難易度が高い出目を出したため、プレイヤー1のキャラクターが短距離走に勝ちました」
みたいな感じです。
最初、どういうこと???ってなりましたが、実際やってみた方が早いです。
①100面ダイスを振る時に、10の位のダイスを2つと1の位のダイス用意する
②ダイスを振り、10の位のダイス2つのうち、低い出目を残す。高い出目は除外
③それがボーナスダイス
これだけです。
覚えると簡単で便利だったりします。
ボーナスと言っていますが、もちろん10の位のダイスを2個振って、どっちも失敗になることもあります。
【ペナルティダイスとは】
では、さっきの短距離走で例えてみましょう。
KP「友達と短距離走をすることになりました。プレイヤー1、プレイヤー2は100面ダイスを振り、DEX以下の数値を出してください。但し、プレイヤー1のキャラクターは、足を負傷しているので、100面ダイスを振る時に、10の位のダイスを2つ振ってください」
プレイヤー1「なんで?」
KP「いいからいいから!」
プレイヤー1「わかりました。DEX80ですが、ダイスの出目の10の位が、7と9。1の位が0です。なので70か90になりますね。一つは失敗です」
プレイヤー2「私はDEXが70ですが、ダイスの出目は60です」
KP「了解です。プレイヤー1は、10の位の出目の大きい方を採用します。なので出目は90で、失敗になります。この場合、プレイヤー2のキャラクターが短距離走に勝ちました」
みたいな感じです。ボーナスダイスの逆ですね。
ボーナスダイスは出目の低い方を採用、ペナルティダイスは出目の高い方を採用します。
【まとめ】
因みに6版では能力値と能力値を競わせる『抵抗表』があります。僕は正確な難易度がハッキリしていて、好きなのですが、パッと見わかりにくいです。
逆にこのボーナスダイスとペナルティダイスはシステムとしてわかりやすいですし、難易度に応じてボーナスやペナルティのダイスの数を増やすなんて遊びもできます。
そういえば昔、邪神から逃げるときに、ペナルティダイスを使われたことがあるのですが、あの時はペナルティダイスの数はいくつだったかなぁ……。
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