バックストーリーってなに?

2024年4月4日

バックストーリーとは新クトゥルフ神話TRPG(7版)にあるシステムで、キャラシ(キャラクターシート)で探索者(キャラクターのこと)を作る時に、その背景を決めるためのものです。
簡単に言うと履歴書みたいな感じです。

今回は、このバックストーリの簡単な説明と、実際にバックストーリを使って遊んだ結果を書きますので、よかったら参考にしてみてください。

【バックストーリーとは】

バックストーリーは探索者の背景を決めるためのもので、出身、性別、名前などの他に、探索者にとっての大事なものを決める様々な項目があります。

・外見を決める『容姿の描写』
・探索者が硬く信じているものを決める『イデオロギー/信念』
・探索者にとっての『重要な人々』
・探索者にとって『意味のある場所』
・探索者が大事にしている『秘蔵の品』
・そしてこれらの中から、最も重要だと思うものに『★』のマークを付ける『キーコネクション』

というものがあります。

ただ、これ「1から考えるのめんどくさ!」って思う人がいるかもしれません。なので1~10のランダム表があるので、それで決めてもらっても大丈夫です。

【バックストーリーはなぜ必要か】

実は新クトゥルフ神話TRPG(7版)の前のクトゥルフ神話TRPG(6版)でも、バックストーリーのようなものはありました(名前はバックグラウンドですが)

ただこの6版と7版の違うところは、6版のは基本的には探索者のキャラクター的な深みをだすだけのものですが、7版は探索者の深みをだすのも勿論、システムとして重要な意味もあります。

クトゥルフ神話TRPG6版と7版の違いってなに?

・正気度ポイントの回復

例えば精神を侵されたときに、バックストーリーに重要な人々に『愛する娘』と書いたとします。そのバックストーリーを活かし、精神的な療養として娘に会って癒す日々を送ることで正気度が回復するということもできます。
※もちろんKP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)に相談してから行ってください。

・バックストーリーのけがれ

精神が狂気に侵されたことにより、本来大事にしていることが歪んだ考えになってしまいます。

例えば「アイドルが好き」というのが探索者にとって大事なものだったとしたら、アイドルが好き。そして、自分はナイトとして選ばれた。彼女に近づく人間を排除しなくてはいけないという歪んだ考えになってしまう場合もあります。

【実際バックストーリで遊んでみた感想】

ここからバックストーリを作って遊んだら結局どうだったのかという感想を書きます!

・バックストーリーがなくても遊べる

正直な話、なくても遊べます。
もちろん項目としては寂しい感じはあるのですが、人によっては、決める項目の多さに尻込みしてしまう人もいます。
自分は、そういった人に無理にでも書けとは言えません。名前を決めるのですら悩んでしまう人もいますしね。

そういう場合、なんとなくでキャラクターを作成し、シナリオの流れでキャラクターの性格を決めていき、徐々にバックストーリーを埋めていく作業がおススメです。

最初にキャラクターの設定を決めてしまうと「その通りにしないと!」と理想を求めてしまう場合や引っ張られてしまうかもしれませんが、シナリオ中に起きたことで大事な何かが決まっていくのは、『理想ではなく事実』なので、それはプレイヤーが冒険の途中で手に入れた想い出です。
なのでそこを大事にしてもよいと思います。

・バックストーリーはあっても遊べる

そりゃそうだろ! って話なのですが、あったらあったら楽しいです。
システム的な部分もそうですが、「自分こういうキャラなんだよね」ってコミュニケーションの手段になります。
正直、ステータスとかを羅列してキャラシの紹介するより、「この探索者マザコンなんだよね」とか言う方が印象に残りやすいですし、一緒に遊ぶプレイヤーに母性を感じるキャラがいたら、「あ、マザコンなんでその探索者の女性にひとめぼれするかも!」とかワイワイできます。

・一緒に作れる

もし探索者を作る時に、KPとプレイヤーが一緒の時間にいた場合、探索者に質問することができます。
その時にKPが「へぇーそういうキャラなんだー」とかリアクションしてあげるとプレイヤーの緊張もほぐれるし、自分のキャラにインタビューされている感じがして嬉しい人は多いです。
その時に、ほかのプレイヤーもいれば、一緒にバックストーリーの項目を同じ時間に考えることができ、コミュニケーションの時間になります。

・メタ的なコミュニケーションとしても楽しい

これは相手の了承や信頼関係が必須なのですが、探索者を作る際、別のキャラではなくプレイヤー自身を作ってもらうつもりで、キャラクターシートを書いてもらいました。

バックストーリーを決めてもらうときに「普段、この人こういうことを大事にしているんだ」と、自己紹介などを聞く感じで相手のことを深く知ることができてとても楽しかったです。
しかもこれ、そのままシナリオをプレイするので、重要な決断をするシナリオなどでは凄くいい意味でピリピリしますし、特別な緊張感がありました。

【でもやっぱり考えるのは面倒!というあなたへ】

書きたいけど、ちょっと苦手というあなたは、実は、新クトゥルフ神話TRPGクトゥルフ2020というサプリでバックストーリを作るためのヒントや現代日本用のバックストーリ(更にそれを汚すためのコツなど)、経験を重ねた探索者はどうなるかなどを詳しく書いていますので、探索者に深みを持たせたい人はおすすめのサプリです。
というかクトゥルフ2020は本当に丁寧な作りだと思います。

【まとめ】

バックストーリーは無理に書かなくてもよし、最初から書いてもよし、システムとしてもよし、冒険の途中に書いてもよし、コミュニケーションツールとして使ってもよしなどなど……と、遊び方は様々で自分はいいと思っています。
逆に「こうしなきゃだめだ!」ってよりは、画用紙に絵を描くように、自分の思い描いた作り方でキャラクターを彩っていき、あなたの冒険を深めてください。

==ルールブック==

もし、クトゥルフ神話TRPGをやってみたいと思ったら↓↓↓

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