ダイスの振り直しってなに?
クトゥルフ神話TRPGでキャラクターを作る際に、どうしてもステータスの低い探索者が生まれてしまう場合があります。
そういった際にKP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)から許可を貰えば、振りなおすことが可能だったりします。
今回はそれについて簡単に解説するのと、実際に低いステータスの探索者で遊んだ場合の感想を書きます。
今回の内容
6版のキャラクターの振り直し
クトゥルフ神話TRPG(6版)で自分の探索者が気に入らない場合の救済処置がいくつかあります。
- ダイスを3d6ではなく2d6+6で振る。
3d6だと、最低値が3になります。なので、あえて2d6+6にすれば、最低8は保証されます。 - 8つの能力値を入れ替える。
- ステータスの出目の全ての合計値を振り分ける。
- そもそもダイスを振りなおす。
7版のキャラクターの振り直し
- ステータスを作る際、ダイスの出目が9以下が3つあった場合、やり直す。
- ステータスを作る際、ダイスの出目が10以下が3つあった場合、その中から一番低い数字に+1d6してもいい。
- 8つの能力値を好きに入れ替える。
- 460ポイントを望むように8つの能力値に分配する。
※その他にも早打ち法と呼ばれる、すぐに作れるものもあります。
低いステータスのキャラクターは活躍できないのか?
で、実際低いステータスのキャラで遊んだ感想を書きます。結論としてはそんなことないです。
・物語にドラマが生まれる
難易度は確かに高くなります。ただ、難易度が低い=面白いではないです。
自分のステータスが低いのであれば、「それを打破するために必死に策を考え、ある物全てを使おうとする」というのが結構ありました。
その際に、本来道筋にはないもの(急遽現れるお助けNPCや、アイデアを駆使しまくった武器や防具)などが現れ、深みのあるシナリオとなります。
もちろん、自分の理想とするキャラじゃなくてガッカリというはわかるのですが、接戦や逆転から生まれる楽しみみたいなものを得るのも面白いですよ。
・お姫様プレイ
例えばPOW(精神)のステータスが低く、正気度が低かった場合、探索者がロストする可能性は高くなります。
しかしプレイヤー内では確実に注目されます。
「あいつSAN値低いから、守ってやろうぜ!」、「このグロい描写はお前だけは聞くな!」など、物語のヒーローにはなれませんが、みんなから注目されますし、キャラ付けもされます(豆腐メンタルキャラとか狂気のキャラとか)
・本来のクトゥルフ神話のあるべきホラー
なにがクトゥルフ神話TRPGってのは、人それぞれの楽しみ方があるので決めつけたくはないのですが、ラヴクラフトの作品では主人公が発狂して終わることは結構多いです。
なので、そういうホラー的な体験をする主人公としての立ち位置を演じるというのもありです。
まとめ
この低いステータスのキャラですが、公式側が「ステータスは低くても活躍でき、超人的なキャラより現実味のあるキャラとなる。ダイスではなく、人が物語を語るのだ」とまで言っています。
実際、自分もステータスが低かったとき、本来自分が作りたかったキャラとの理想とズレ、ガッカリしたことはあるのですが、そこで「何故このキャラクターは、このステータスだけ低いのだろう?」と考え、そこから理由付けするのは楽しかったです。
逆に言うと、自分で自由にステータスを決められないからこそ、本来の自分の引き出しにないキャラの創造をするという発見があります。
もちろん、無理にステータスの低いキャラで遊ぶことはないですが、あえて逆境を楽しむ遊び方も是非試してみるのもいかがでしょうか。
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