食屍鬼（グール）になりかけのキャラって作れるの？

2024年7月9日2024年7月11日

クトゥルフ神話といえば、『実は自分が名状しがたい冒涜的な一族の末裔だった』や『神話生物の血をひいていた』があります。

そこでふと思いました。

クトゥルフ神話TRPGで異種族になりかけたキャラクターを作れないのかな？　と。

肝心なのは、『なっているキャラ』じゃなくて、『なりかけ』です。
あくまでも、見た目はまだ人間なのを保っている状態で、心が化け物に浸食されかけているキャラです。
完全にグールになっているキャラならルールブックから引用して終わりですからね。

というわけで、今回は試しに『食屍鬼（グール）になりかけの探索者』、通称、『なりかけ君』を作ってみました。

サプリやルールブックの他に今まで読んだクトゥルフ神話系の物語などを読み、その文献をもとに作成にしています。

因みに、別に探索者じゃなくてもNPCとしても活用できるのでよかったらみてくれると嬉しいです。

今回の内容

【まず先にグールを説明しよう】

死体を食べる
犬みたいな見た目
人間から変化する者もいる
早口でミューミューと鳴くように喋る
人目を忍んで群れて生きている
攻撃方法はかぎ爪と噛みつき

こんな感じですが、人間社会で生活するうえで必要のない部分は無視します！

詳しくは
『食屍鬼（グール）ってなに？-神話生物を紹介その２』をどうぞ！

【ベースは人間のステータス】

早速作っていくわけですが、見た目がまだ人間なので、人間のステータスと同じようにキャラクターを作ってみましょう。

あくまでグールになりかけなので、気を付けることはないですが、身だしなみに気を使わなくなり、徐々にAPPを下げていくのも面白いです。

また、グールの生活様式、

色々な都市の地下のトンネル網の中や地下墓地などに棲んでいる。
人目を忍ぶ
群れなどに潜む

は、これはグールになっちゃってる君になるので、無視です。

【技能に変化が出る】

穴掘り
跳躍
登攀
気配を消す
隠密能力が高くなる

グールはこれ等の能力があるため、なりかけ君もその能力も継承していいと思いました。
また、小説では『夜でも視力が高い』という能力もあり、それを追加しても、人間と差別化できます。

【前かがみで歩く】

グールの基本姿勢は、前かがみです。
なので、グールになりかけたキャラも前かがみで歩くのがいいでしょう。

前は、姿勢が良い人だったら、ふり幅を持たせられていいですよね。

【ネズミを見ると涎がでる】

グールの主食は、人間の死体や動物の死骸です。

なので、別にネズミじゃなくてもいいのですが、街で動物を見ると、食欲のようなものに支配されそうになります。

更には飼っているペットを食べてしまう……という残酷ですが、ショッキングな描写もできます。

【死体の動画や画像を探し出す】

人間の死体を食べたい。
だが現代で、しかも日本で中々死体を探すのは困難です。

それでも気づけば人間の死体を欲するようになり、なりかけ君は、ネット上で死体などの動画や画像を探し、自分の欲を慰めることもあるでしょう。

あと、誰かの葬式では何とも抑えられないムラムラとした感情が沸き上がります。

【暴力的になる】

グールは暴力的な解決方法や直情的な感情が出てしまうことがあります。
なので、ふと、口論などになった際に、つい手がでてしまうことがあるかもしれません。

そして、その時の暴力の手段はかぎ爪と噛みつきだ！

【早口で喋りだす】

グールは早口で鳴くような声で喋るので、人間の言葉で喋っていても気がつけば早口で喋ることが癖になっていくでしょう。

例えば「こんにちは。今日いい天気だね。久しぶりにどっかに遊びに行かない？」と友人に言ったつもりが「こんにちは今日いい天気だね久しぶりにどっかに遊びに行かない？」となってしまいます。

【死を崇拝する】

相手を食べるというのは、『他者の魂を取り込む』という考えらしく、誰かが亡くなった際は「大丈夫。俺たちの中であいつは生きている」と悟ったことを言い出すかもしれません。

ただ、その後に、その亡くなったペットや友人などを食べるかもしれませんが……。

【まとめ】

これがグールなりかけ君のルーティーンだ！

見た目は人間
↓
音もなく友人に近づき、前かがみで歩き出しながら友人と早口喋る。
↓
いつも仲良くしていた野良猫が車でひかれていた。それを見ると涎がでた。「大丈夫、こいつの魂は俺の中にいる」と血をなめた。
↓
図書館技能を使って、ネット上で人間の死体を見る
↓
つい友人と口論になってしまい、早口で怒るうちに気づけば、手が出たが、思わず噛みついてしまった。
↓
それとも反射的に噛みついてしまったのか？　それとも自分は友人を食べたいのか？