信用ってなに?
クトゥルフ神話TRPGには『信用』という技能があります。 これ、各バージョンによって、使い方が変わってくるのが面白かったりします。 そこで、今回は、クトゥルフ神話TRPG(6版)と新クトゥルフ神話(7版)の信用の違いを紹介するのと、7版の信用を使ってみた感想を書きます。
個人的な感想ですが、僕はこの7版の信用のシステムがかなり好きです。 と言いつつ、せっかくなので、第2版の信用も載せます。 色々なバージョンの違いを是非楽しんでください。
2版についてはこちらをどうぞ↓
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各信用の違い
・2版の信用(初期値:15%)
キャラが借金に成功する能力。 銀行などからの借金。単に乞食を行う場合も含まれる。 金額は場合による、社会的地位、職業、富裕さの程度に応じてキーパーが決める。 失敗した場合、1円も借金できない。 キャラが富裕そうに見える。顔がきく場合は修正できる。 不都合な検査をうまくくぐりぬけたり、証明書を要求されたときにはったりで切り抜けることにも使える。
・6版の信用(初期値:15%)
狭い意味でいえば、キャラクターがどれだけ豊かで自身に満ち溢れているか。 人の好意をあてにしなければいけない。 銀行からお金を借りたい。 厳しい検査、信用状のようなものが必要な時にハッタリで押し通す。 などがある。
狭い社会では、経済的な価値だけではなく、人格的な評価の指標にもなり、金の増減より、スキャンダルやその人物の行いが信用の値を増減することになる。 例:田舎の村では、お金持ちでなくても、村人への献身的な行動が信用につながる
キーパーは場合に応じて、キャラクターにそのような区別をはっきりさせる必要がある。
・7版の信用(各職業によって違う)
探索者がどれだけ裕福に見えるか、どれだけ経済的自身に満ち溢れているかを表す技能。 簡単に言うと探索者の生活水準を決めるもの。 なので、職業ごとに技能のポイントから最低でも割り振らなくちゃいけないポイントや上限がある。
例えば、**医師なら信用30%~80%**を割り振る。 だが、**放浪者なら0%~5%**しかない。
【どういう時に使うのか】
主に交渉系ですね。 例えば、誰かに聞き込みをする時にみずぼらしい恰好よりはピシッとした格好とかの方が信用されたりします。 そういうことです。
流石に戦闘で信用が使われることは見たことないですが『俺には後ろ盾がある!』とハッタリをかますことで、相手が手出しを躊躇するようなシチュエーションでは、もしかしたら有効な場面もあるかもしれませんね。漫画『喧嘩商売』では、身分の高さ(議員の子)だったため、命が助かったケースも、現実世界ではあり得ますから。
【7版の信用システムが好き】
この7版の信用、かなり好きなシステムです。 職業ごとに信用の数値(稼げる年収)も違いますし、振り分けられるポイントも違うのもいい。
また新クトゥルフ神話TRPG(7版には)生活水準の表もあるため、各%によって、自分の経済状況がわかるのも楽しいです。
また信用の数値で知名度を作ってみても面白いですよね。 例えば、闇医者で信用の数値が高ければ、「あの、有名なブラックジ〇ック先生!?」や、ユーチューバーであれば『100万登録者数の○○さん!?』
などキャラクターに深みが出せます。
【信用の数値でRPG風にするアレンジで遊ぼう】
私の邪推かもしれませんが、ぶっちゃけ「え、貴重な技能ポイントを信用なんかに割り振りたくないよ。フレーバーでしょこんなの」って思う人もいるかもしれません。
というわけで、これ私のイベントでの話ですが、クトゥルフ神話TRPGをする時は、RPGみたいにお金の単位を少なくし(薬草=5円みたいにし) 『信用の数値によって、最初に貰えるお金の量を決め、それで好きな買い物ができる』というシステムにしました。 そうすることによって、「ステータスは低いけど、信用に割り振ることでお金をたくさんもらえ、装備を強化できるぞー!」という戦術が使えます。
あと、田舎の学生キャラ限定の時は、あえて信用を1d100で振らせ、数値が高ければ高いほど「あの名家の子!」みたいにアレンジして遊びました。
もちろん、クラシックルールがあるので、必ずしもそういうことをしろってわけじゃありません。別の楽しみ方もあるよってことです。
【まとめ】
さらっとしか紹介しませんでしたが、結構優秀な技能だと思っています。 どうしても探索や調査系のシナリオって言いくるめ、説得、聞き耳がくるかもしれませんが、信用から筋道を組み立てていくというのも一つの戦術として楽しいのではないでしょうか。
あー僕も人生の信用値で生活水準あげたい! あーお願い邪神様ー!
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