イゴーロナクってなに?-神々を紹介その1

2023年3月15日

イゴーロナク……悪の気配のある者に近づき、人を堕落させる背徳の神です。今回はこの神格を紹介します。

というわけで! クトゥルフ神話って言うぐらいなので、クトゥルフ神話TRPGにも様々な神がでてきます。

今回はクトゥルフ神話TRPGにでてくる『神々』を紹介しますが、文章だけでは味気ないし、どの画像を使ったらいいかわからないので、自分で作った粘土で紹介します。ヘタクソだけどお許しを!

神々を紹介する動画やブログはめちゃくちゃあるので、軽く説明して、実際にシナリオで絡ませてみたらどうなったかを紹介します。神々と言っても、その殆どが邪神なのでSAN値チェックしながら読んでくださいね。

今回紹介するのは、こちら! 『イゴーロナク』(イゴールナクとも呼ばれています)

背徳と悪行の神で結構有名ですが、意外にクトゥルフ神話自体の物語への出演自体は少ないです。

【基本的なこと】

大きさは人間の2倍くらい(クトゥルフ神話TRPG(6版)だとSIZ25)

色々な姿に自由に変身できるが、真の姿は、頭がなく、裸で、両手の平に濡れた口が開いている。

普段はレンガの壁(どこ?)の向こう側にある広大な廃墟の地下の牢獄に棲んでいる(セヴァン谷の都市ブリチェスターの近くらしい)

・『グラーキの黙示録』の12巻目を読むことで接触し、悪の素質があればイゴーロナクに吸収され、乗り移られる。また、イゴーロナク自身も悪の素質を持つ人間をわざとグラーキの黙示録を読ませようと、人間などを使って誘導する。
と、悪、悪言っているが、イゴーロナク自身が思う悪の概念の底は浅い(変態的思考があるだけで悪だと思われる)

神にしてはよく喋る。

イゴーロナクの手に噛みつかれたら傷口が化膿して、助からない。

ラヴクラフト作品の神ではなく、初めての登場はラムジー・キャンベルの「コールドプリント」

 

【崇拝する教団(カルト)】

崇拝している教団はほぼないが、崇拝されれば威厳をもって応えるし、イゴーロナク自身も悪の素質を持っている者は積極的に司祭にするために頑張って誘導する。

【出典】

基本的な情報は、クトゥルフ神話TRPG(6版)新クトゥルフ神話TRPG(7版)に載っていますが、情報量は少ないです。また、代表的な作品としては、ラムジー・キャンベルの『コールドプリント』という物語にイゴーロナクがでてきますが、この作品自体、入手が難しいので、リアルにイゴーロナクと接触するような難しさです。

【イゴーロナクに関する主観的な感想】

ここからは自分のイベントやシナリオでイゴーロナクを使った主観的な感想を紹介します。

・バランスがいい。

出てきた瞬間、暴れまわるとかではなく、『人と接触して、何かを行う』という神なので、出てきた瞬間ゲームオーバー!というわけにはならないので扱いやすいです。一応対話もできます(もちろん、死ぬ確率は高いですが)

また、ゴジラみたいな破壊神というよりは、裏で手を引いている、RPGのラスボス的な立ち位置もできる神なのでそこは使い勝手がいいなと思います。

・自分が悪党オチだったとかも。

僕だけかもしれませんが、クトゥルフをやっていて、正統派なプレイより、「銃ぶっ放したい!」「敵殺したい!」「変な人だと思われたい!」という人に結構会います。
みんな心の中の抑圧されているゲージを解放したいのかもしれません(プレイヤーが、日常生活で犯罪をしたがっているという意味ではありません)

そういう邪道プレイをした時に、普段は『邪神の復活を止めるために戦い、悪の司祭を殺し、復活を止める』というシナリオで、邪神の復活を止め、シナリオは終了するのですが、イゴーロナクが絡むシナリオにした場合、最後に『悪の司祭を殺し、邪神の復活は止めたが、キャラクター自身が、人を殺したことで、その手を血に染めてしまった。キャラクターは悪の道に誘導されるように、イゴーロナクに接触してしまった!』みたいな感じで『主人公だった自分が、最後は悪になる』みたいなオチもできます。

まあ、そのシナリオでみんなが王道プレイをした場合は、適当な理由をつけても良いと思います。

・どうにかなりそう。

もしイゴーロナクを崇拝している人がいたら申し訳ないのですが『コールドプリント』いう話を読んでいると、溢れ出る小物感があるように感じます。

話しの中で主人公の前に現れ「お前は俺の司祭になれ! 疑っても無駄だぞ! 前にも同じようなことがおきたが、そいつは殺してやったぞ!(事細かに教えてくれる) 逃げても無駄だぞ! 部屋の扉には鍵をかけてあるぞ!」みたいなことをペラペラ喋ったり、主人公が「うるせぇ! お前の大事なグラーキの黙示録に火をつけるぞ!」って言ったら、ビビッて動きが止まる辺りとかすごく面白いです(主人公は最後死んだような感じになりますが)

他にも、崇拝している教団が少ないこともあり、そこまでカリスマ的なオーラを感じがしないので、もしかしたら、接触しても、最悪どうにかなるんじゃないのかなぁと思っています(SANチェックで失敗して、失うSAN値も1d20くらいだし、DEX(素早さや器用さ)も14なので)

もちろん、神なので危ないのですが、SANチェック失敗で1d100減るクトゥルフなどに比べればマシだなと思っています。

【まとめ】

以上!

小物っぽい、崇拝している教団が少ないとか、接触方法は単純だが、接触方法は難しい(グラーキの黙示録12巻目を探さないといけないので)と思い、そこまで脅威ではないなと感じているのですが、とあるシナリオで『グラーキの黙示録の12巻目の文章をスパムメールみたいに全世界に送り、それを読んだ人間が悪の道に引きずり込まれ、各地で猟奇殺人がおきている』というのがあるみたいです。(まるでリングの世界です)

舐めてすいませんでした! かなり怖い神です!

次回→クトゥルフってなに?-神々を紹介その2

==ルールブック==

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