クトゥルフ神話あるある(ラヴクラフト系)ってあるの?ー8選を紹介!‐
H・P・ラヴクラフト。
クトゥルフ神話の生みの親なのですが、クトゥルフ神話TRPGプレイヤーの中には、その事実を知らないどころか、クトゥルフ神話とか知らないし関係ないよ!って思う人結構いると思います。
いや、います! クトゥルフ神話TRPGのみで、クトゥルフ神話知らない人。というか僕がそうでした。
コンテンツに対するリスペクトとを抜きにすれば、ぶっちゃけ知らなくても問題ないです。
なんなら知らないほうが、シナリオをプレイするうえで神話生物などに遭遇した時に新鮮なリアクションができます(まあ、最近は先に動画で予習している人が多いですが)
じゃあ、クトゥルフ神話系の小説を読んだところで、シナリオ作成などに役に立たないのかって言われるとそうでもないです。
『クトゥルフ神話の小説ってTRPGで役に立つの?』でも書いていますので良ければどうぞ。
これは主観ですが、クトゥルフ神話TRPGの雰囲気とクトゥルフ神話の雰囲気ってちょっと違います。
クトゥルフ神話TRPGといえば、一昔前までは、3~4人ぐらいパーティを組み、依頼が来てワイワイ解決! みたいな流れでした。
ただ! 昨今では『タイマン系シナリオ』、『実は○○な秘匿系ハンドアウトシナリオ』などが増えてきています。
これクトゥルフ神話です! クトゥルフ神話でよくあります。
「じゃあ、クトゥルフ神話の雰囲気ってなんなの?」という方のために、今回はラヴクラフト系クトゥルフ神話アルアルを紹介します。
シナリオ作りの参考などにして頂けたら嬉しいです。
※因みにネタバレを含みますのでご注意を!
【その前にクトゥルフ神話TRPGの目的って知っていますか?】
ホラーではあるのですが、『ただ、逃げ回ったりするゲーム』ではなく、基本的には『プレイヤー全員で怪異に立ち向かう協力ゲーム』です。
時々、『無残にも殺されるゲーム』、『どうにか生きようと足掻くゲーム』みたいな話も聞くのですが、怪異に立ち向かうのです。
このようなことはルールブックにも書かれていて僕自身もびっくりしています。
なんなら『怪異さえ対処できればお前の命は軽いのだ』と言われているぐらいです。(ってことを説明したら、プレイヤーに「嫌です!」って言われたこともありました。んなこと言われても……)
もちろん、愚直に突っ込んでいけという意味ではありませんが、ヒロイックファンタジーと目的は変わらなかったりします。
決して、逃げ回ったり、プレイヤーで殺しあうゲームではないです。
ただ、最近ではかなり幅のあるゲームになっていますので、この限りではないことは結構ありますし、それが悪いことだとは僕は思いません。
【ラヴクラフト系クトゥルフ神話あるある】
では改めてラヴクラフト系クトゥルフ神話あるあるを紹介します。
完全に主観ですのでお手柔らかにお願いします!
狂気に導かれるか、消されるか
謎を突き止め、怪異に立ち向かのがクトゥルフ神話TRPGですが、クトゥルフ神話は、謎を突き止め、怪異に巻き込まれて終わるかor怯える。
もしくは、謎がよくわからないまま人生が終わる。みたいな話が多いです。
ただ、その中でも『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』だけは違って、最後、怪異に立ち向かい、ハリーポッターみたいな戦いになります。
一人深淵へと潜っていく
これはホラーあるあるですが、一人で行動することが多いです。
『クトゥルーの呼び声』では、一応集団で行動しますが、邪神の力に一網打尽にされていきます。
クトゥルフの呼び声ってどんな話?-クトゥルフ神話を要約その1
好奇心で飛び込んで破滅
「気になっている街があるぞ」、「上の階の住人ってどういう人だろう?」
はい。ろくな結果にはならないです。好奇心は猫をも殺すとはまさにこのこと。
もちろん、何かに巻き込まれ、その状況を打破しよう試みたりするケースもありますが、好奇心から調べるケース結構多いです。
好奇心から始まる物語……これTRPGでは中々にないですよね。
TRPGというかゲームでも自由度を重んるため、心情的行動理由(プレイヤーの気持ちを勝手に決める)をKP(キーパー=ゲームマスターのこと)が決めてしまうことってあまりないと思います。
なので、あえて『好奇心を重視するクトゥルフ神話TRPG』みたいなシナリオがあっても面白いですね。
俺の家系やばくね?
『先祖が〇〇でしたオワタいや始まった』みたいな話、結構あります。
ヤバい家系ぐらいなら最悪マシだったとしても、『インスマウスの影』では、主人公が、必死こいて深きものの街から脱出したら、後々実は自分も深きものだったというオチです。冗談じゃねえぇ作品です。
知りすぎたために犠牲になる知り合い
ホラーあるあるですが、知りすぎると不審死か廃人になっています。
ここから始まる話も結構あり、『クトゥルーの呼び声』がまさにそれで、不審死を遂げた大伯父の遺品を調べる話から物語は動き始めます。
神話生物は一瞬
ホラーだからしゃあないのですが、謎を探って探って、最後に神話生物がチラッっとでて終!みたいのが多かったり、一瞬登場みたいのが多いです。
なので、神話生物について調べようとして、いざ出典作品を読むと、ルールブックの方が詳しく載ってあるものもあります。
ただ、逆に『狂気の山脈にて』に登場する『古の者』や『時間からの影』に登場する『イスの偉大なる種族』などはルールブック通りのことが書いています。
そうなってくるともはやあの作品たちは、小説ではなく解説書です。
あと、ルールブックなどに書いてない設定が、小説のほうに書かれているとちょっと嬉しくなりますね(ガグは耳がいいが、ルールブックには聞き耳の技能がないなど)
ただ、解説されている作品はありますが、やはり登場シーン(実際に動くシーン)が長かったりする作品は見たことないです。
なんですが! 『未知なるカダスを夢に求めて』みたいにグールがじゃんじゃか出て、めちゃくちゃ交流する作品もあります。
なんならムーンビーストと戦争すらしています!
え、お前ラヴクラフトじゃないの?
クトゥルフ神話の神格人気ランキング1位、黄衣の王ことハスターですが、これはラヴクラフトが1から作り出したわけじゃないです。
また、有名なグラーキやイゴーロナクなどもラヴクラフトじゃないです。
僕だけかもしれませんが、クトゥルフ神話TRPGのルールブックなど見ていると「あ、これ全部ラヴクラフトが作ったのかぁ」と思ったら、意外にもそうではない人気神話生物、邪神などが多いです。
あと、どこまでがクトゥルフ神話作品なのかの線引きが難しい小説などもあるので、いきなりクトゥルフ神話TRPGの世界に仲間入りした神話生物や邪神などもいます。
なんかスパロボみたいですね。
セリフの掛け合いが少ない
普通の小説ならセリフの掛け合いを見たことあるのですが、ラヴクラフト作品で会話の掛け合いがある作品ってそこまで見たことないです。
心理や情景などをしっかりと描写しつつ、会話などもポツリポツリと意味のある言葉だけを発していきます。
ここまで地の文が多いのって珍しいのでしょうか? それとも海外の小説アルアルなのでしょうか?
当たり前のように出てくる魔導書
いきなり当たり前のようにネクロノミコンとか魔導書の話がでてくる作品がありますが、今までの作品を見たり、リアルクトゥルフ神話技能が高いと「あーなるほどね」ってなるのですが、初見だと「え、今何の話してんの?」って置いてきぼり状態を食らいます。
因みに僕はクトゥルフ神話に詳しいわけでもないので、『リアルクトゥルフ神話技能が高い前提じゃない作品』のほうが好きです!
いろんな国の文化や神話の専門知識出てきて難しすぎ
クトゥルフ神話オリジナルの用語とは別に、様々な国の文化、神話などが多く出て、僕のEDUでは難しい!
エジプトの話や、星の話などなど、ラヴクラフト自身が博識なので、その好きの気持ちが全面に出ていますが受け止めきれない!
つうか文章が難しすぎぃ
お前のEDU低いだけじゃん!って言われればおしまいですが、読めますかあれ!
かなり携帯で、言葉調べました。
よかったら、ラヴクラフト全集を紹介!-TRPGグッズその7の最後の漢字の読みテストしてみてください!
【オススメ漫画】
いざラヴクラフト作品を読もうとするとやっぱりその難解な文章などに「ハードルが高い!」って思う人もいるかもしれません。
が、昨今では漫画家もされているのでこの機会に、お手に取ってみてはいかがでしょうか!
【まとめ】
簡単にまとめると。
通常のクトゥルフ神話TRPG=3~4人で怪異に立ち向かう
ラヴクラフト系クトゥルフ神話=興味本位で突っ込み、最後は破滅する
みたいな違いです。
もちろんこれに該当しないラヴクラフト小説もあれば、クトゥルフ神話TRPGのシナリオは日々変わってきています。
なので、自分でシナリオを作るときは「これがクトゥルフ!」ということに縛られずに楽しんで頂けたらと思います。
あと、これは個人的な突っ込みですが、『最後に破滅するのがラヴクラフト系クトゥルフ神話』とは言いましたが、『インスマウスの影』では、ただの一般市民である主人公が単身でインスマウスの町に観光しに行き、住人総出で追いかけられるも、誰の手も借りずに脱出に成功しています。
もう特殊部隊ですよね。
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