月棲獣（ムーンビースト）ってなに？－神話生物を紹介その４

2021年3月10日2024年4月25日

ムーンビースト（月棲獣）……月の裏側に棲む残虐な拷問愛好者。
今回はこの生物を紹介します。

というわけで、クトゥルフ神話ＴＲＰＧにでてくる化け物……通称『神話生物』を紹介しますが、軽く説明し、実際、シナリオで使ってみてどうだったかを紹介します。ＳＡＮ値チェックしながら見てくださいね！

神話生物についてはこちらの記事をどうぞ↓
神話生物ってなに？

今回紹介するのは『月棲獣（ムーンビースト）』という種族です。人気キャラで『ムーンビースト　wiki』で検索するとかなりの情報が出てきます。

粘土で作ってみました。ヘタクソだけどお許しを！

【基本的な特徴】

・大きさは、成人の１、５倍ぐらいある。クトゥルフ神話ＴＲＰＧ（６版）ではＳＩＺ２１程度。

・人間と同程度……それ以上の知能もある。

・灰色がかった白色の大きな脂っぽい体をしていて、目のないヒキガエルに似ている。あいまいな形の鼻づらの先にピンク色の触手が生えている。

・普段は『ドリームランド』という異世界の月（の裏側）の薄い灰色の石で造られた陰気な都市に棲んでいる。

・黒いガレー船に乗って、空を進む。そして他の種族を奴隷にする。

・声を発することができない。同じ種族同士では、触手を使ってお互いに意思を伝えあう。

・他の種族と話すときは、いつも持っている奇妙なフルートを使って話す。

・角の生えた種族、『レンの男』を奴隷にしていて、太ったレンの男は食料にしている。

・槍の攻撃力のエグさや、火器に対する耐性はあるが、物理で押し切れば倒せる。

・『ピンク色の触手を引っ張られるのはよほど身にこたえる』と、『未知なるカダスを夢に求めて』に記述があるため、弱点なのかもしれない。

・僕のヒーローアカデミア、通称ヒロアカに『ムーンフィッシュ』というサイコキラーなキャラが登場するが、調べてみると、実際の殺人鬼がモデルになっているよう
で、どうやらこれはムーンビーストとは関係ないと思われる。

・召喚することは可能。

・呪文を知っている場合がある。

・槍を使って攻撃する。

・硬い装甲などはないが、火器などが命中した場合は最低限の耐久力しか失われない。

・拷問が大好き。グロテスクな腰掛け、武器や防具などを作ったりもする。

・人間と同等以上の能力値や知能がある。

・ニャルラトテップ（ニャルラトホテプ）を崇拝している。

・月棲獣（ムーンビースト）の兵士の多くは奴隷にした種族で構成されている。

・人間を襲撃したりしていることから味方になるような感じではなさそう。

・ラヴクラフト全集〈６〉の『未知なるカダスを夢に求めて』では、様々な種族を拉致し、ランドルフ・カーター率いる食屍鬼と戦争もしている。

人間より少し上の知能があるので、他にも道具があるかもしれないのですが、現状わかっているのはこれだけです。

・メイン武器。いたって普通の槍だが、ダメージ量が多く（クトゥルフ神話ＴＲＰＧ（６版）での、月棲獣の槍のステータスは、１ｄ１０+１+ダメージボーナス）……戦闘し、攻撃されれば最悪即死する。

黒い大きな船。
力強く、正確に動くオールが三列に並んでいて、何よりも速く海を越えることが可能で空をも進む。そしてかなり臭い。
入港した時に市全体に広がるほど臭い。
人間と取り引きする場合は、ムーンビーストみたいな奇怪な生き物が、人間と取引するわけにもいかないので、取引きは人間に変装した『レンの男』が行う。