クトゥルフ神話の小説ってTRPGで役に立つの?
クトゥルフ神話TRPGで遊ぶ上で、クトゥルフ神話系の物語などを読んだほうがいいのか?
という記事です! もうそれだけの記事です。
なぜこの記事を書きたいかというと、理由があります。
クトゥルフ神話TRPGで遊んだことはあるけど、ラヴクラフト作品やクトゥルフ神話系の作品を読んだことがないって人は結構いるのではないでしょうか?
僕は最初はそうでした。
ここで疑問なのは、「そういう物語などを読んだほうがいいのか」ということです。
今回は、僕が読んできた物語をもとに、完璧主観で記事を書きます。
因みに読んできた物語が増えれば増えるほど、この記事はアップデートされていきます。
今回の内容
【別に読まなくても問題はない!】
終了!
クトゥルフ神話TRPGはファンタジーワールドの住人になる系のTRPGではなく、『何も知らない状態の一般人が怪異に巻き込まれる』がスタンダートなので、知らなくても全く問題はないです。
※ファンタジーワールド系TRPGも初見でも全然、ゲームマスターが補佐してくれるので楽しめます。
もちろん、異種族をメインにしたものや、探索者のクトゥルフ神話技能が高いのならまた別の話になりますがし、小説などを読んだことによって、「あ、〇〇の作品で、出てきた神話生物だ!」とテンション上がることはあります。
が、読まなかったからと言って、TRPG界隈で村八分になったことはないです。
【シナリオ作るなら勉強になるぞ!】
ただシナリオ作るなら、読むと勉強になります。
一言でいうなら、固定観念がぶち壊される!
例えば、
・グールが恋をしたり、人間と友情を築く
・深きものになっていく思考なども含め過程を知ることができる
とこのように、何も知らない人間が怪異に遭遇して終わり……だけじゃない作品も結構あります。
【どんな作品が参考にになるのか?】
クトゥルフ神話関係(特にラヴクラフト)の話は
何も知らない人間(もしくは少し知っている)が未知の世界に足を一歩踏み入れる。
↓
どんどん踏み入れる。
↓
抜け出せないところまできて、最後に怪異に遭遇する。もしくは自分も怪異の者であった。
などがお約束ですが、今回はそうではないケースをいくつか紹介します。
ってラヴクラフトって書いてますが、ラヴクラフトじゃない作品が多いし、クトゥルフ神話かどうかもわからない作品もあります。
とりあえずいくつか紹介しますが、ネタバレ挟みますのでご注意を!
・ルルイエの印
オーガスト・ダーレス作
一言で言うなら、「俺、インスマウスの家系だったわ。徐々に深きものになっていくわ。段々クトゥルフも崇拝するわ」です。
最初は人間だった主人公が、深きものになっていく過程を地の文で描写していき、恋愛をしていくのですが、少しロマンティックな読後感を僕は感じてしまいました。
特に、途中、海深くに潜った主人公が、酸素ボンベがつきかけて溺れてしまうところに、いなくなったはずの知り合いの女性が深きものとして現れ、「こんなものをつけているから溺れてしまうのよ」と酸素ボンベを優しく取って自分の種族へと導こうとするシーンは美しいなと感じました。
この作品自体、インスマウスで起きたことなどを整理して書いている作品で、一度、インスマウスの影を見ていると、外伝的な感じで楽しめます。
クトゥルー1(暗黒体系シリーズ)に収録されています。
・食屍姫メリフィリア
ブライアン・マクノートン作
一言でいうなら、「私グールになったけど、ちょっと変わり者。ある日詩人に恋をしたわ」です。
一見、ロマンティックな感じもするのですが、『悪い男にいいように使われている女性』にも見えてしまいますが、グールだからと言って変わり者もいるわけですね。
この作品では、グールの生活や思考、獣本来の本能による恐ろしさなども書かれていて、そういった部分を楽しめました。
ラヴクラフトの遺産に収録されています。
・未知なるカダスを夢に求めて
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト作
一言で言うなら『ランドルフ・カーターの冒険活劇!』ですが、一言では例えられないです。
ただ、この作品でもグール(食屍鬼)が出てきます。
そして完璧に味方です。
主人公であるランドルフ・カーターと話をし、道案内や果ては一緒に戦い、ムーンビースト(月棲獣)と大戦争をしています。
僕はこれ見た瞬間、「あ、グール好き」ってなってしまいました。
で、これがラヴクラフト以外の作品なら「あーそういう解釈もあるよね」で済むのですが作者がラヴクラフトなのです。
生みの親が、「こういうのもアリ!」って解釈しているは、本人公認感があっていいですよね。
ラヴクラフト全集6に収録されています。
【こんなのクトゥルフじゃない問題にカウンター】
紹介した作品に近いシナリオを作ったときに「え、なにこれ。こんなのクトゥルフじゃない」って言われてしまう問題もあるかもしれません。
しかし、先ほど紹介したシナリオはラヴクラフト作者含め、懇意にしていた人たちや古くから書籍化されたものです。
なので、「こんなのクトゥルフじゃねえ」に対して、カウンターができます。
いや、そこで「いや俺はラヴクラフト以外は認めねぇ!」とかって話になってしまうともう無茶苦茶になってしまいますが。
もちろん、無茶苦茶すぎる設定に対して、首を捻ってしまう人たちもいます。
なので、スタンダードな設定に縛られる必要はないよという記事でした。
【まとめ】
プレイヤーなら問題なし! シナリオ作るのなら参考になる部分はある! 以上
みたいな記事なのですが、僕自身「え、既に書籍になっているもので、こういう切り口もあるんだ!」って感動し、書きたくなってしまいました。
ほかにも、斬新な物語を見つけたら、どんどんアップデートして紹介していきます!
あ、もちろん。物語の中身が面白いか面白くないかは別ですよ!
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