4月6日クトゥルフ神話TRPG主催体験レポ

実際に、クトゥルフ神話TRPGに興味を持ち、「やってみよう!」と思ったものの、周りにできる仲間が見つからず、しかしいきなりネットで仲間を見つけたり、直接イベントに行くのは初心者には敷居が高い…。

そんな不安を抱えている人もいるかもしれません。

当ブログ、【初心者のためのクトゥルフ神話】では、定期的に初心者向けクトゥルフ神話TRPGのイベントを開催しています。

しかし、「どんな感じでやってんだよ! こちとら中身を知りたいんじゃい」と思われるかもしれません。

そこで、この記事では、実際にイベントの様子をざっくりと書いて、そういった不安を取り除く手助けができれば幸いです。

というわけで、4月6日はクトゥルフ神話TRPGを主催しました。

【参加者は1名!?】

こちらの手違いで、1名の開催となってしまいました。

8年近くイベントを主催してきましたが、初めての1名でのTRPG。
果たしてどうなるのでしょうか。と思いながらもゲームを開始しました。

【まさかの非戦闘キャラ】

プレイヤーの方が作成した探索者は、70歳の医者の老婆で、戦闘もできず、SAN値(現在正気度)も低い。

僕のイベントは戦闘が多く、戦う場面になるのですが、中々に難易度の高いゲームになりそうです。

【楽しくてヤバイ】

結論から言うと、普通に楽しかったです。

まず、今回のシナリオは『目を覚ますと謎の洋館に閉じ込められてしまい、なんとか脱出しなくてはならない。洋館には罠や化け物がたくさんいて、どうにか切り抜けないといけない』というものですが、戦闘もSAN値も低い状況では、KP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)もプレイヤーも最初からクライマックスの全力です。

・あるもの全てを使う

3人パーティなら、使わない技能やステータスがあったり、自分が少し傍観している部分もあるのですが、1人プレイならそうはいきません。
自分の持ち物、ステータス、技能、そしてこの場にある全ての状況を使いながら、物事を解決していきます。

例えば、劇中、スケルトンに襲われるのですが、普通に戦闘技能や仲間がいるなら、戦って終了かもしれません。
しかし、70歳の老婆1人なら、そんなことはできません。
そこでプレイヤーが提案したのは「医者なので、人体に詳しいはず。構造的に諸い部分はありませんか?」という提案。
すぐにOKして、ナイスアイデアだなって思いました。

・KPも必死

スタイルによるかもしれませんが、僕のスタイルは「プレイヤーとKPでお話を作ること」であって、プレイヤーを嬲り殺してニヤニヤするものじゃないです。
もちろん、NOは言いますが、初心者プレイヤーを適当には扱いません。

ただ、3人以上のパーティーだと僕があまり口を出すことはありませんが、1人プレイとなると、プレイヤーの邪魔しない範囲で、色々な提案をしてみます。
「○○みたいなアイデアだったらいいですよ」とか、「今、幸運振ってみてください」などなど。

難易度を温くするわけではなく、『絶望をどうやったら回避できるか』をプレイヤーとKPで紡ぐ感じです。

・NPC大活躍

やはりどうでもいいNPCが戦力として立ち回ることになります。
結構、これ面白いですよね。
KPがNPCを活躍させるために登場ではなく、『どうでもいいNPCが、活躍する場所に登壇してしまう』という状況は毎回笑えますし、シナリオに本来ない構造になるのが、TRPGちっくで凄い好きです。

・自分にスポットが当たる

ラヴクラフト作品などでよくあるのが、主人公が1人のことが多かったりします。
つまりは『原作再現』になります。

自分で考え、自分で決断し、自分で切り開かなくてはいけない状況が生まれ、主人公となり、プレイヤーだけの物語になります。

【ラストを飾るのはあなた】

そんな感じで、シナリオはなんとかボロボロになりながらも進んでいき、ラスボスの魔術師相手に、捨て身で、相手の口だけを塞ぎ、呪文を唱えようとさせずに、腹だけを包丁で刺し続ける老婆という泥臭く恐ろしい状況でフィニッシュを飾り、無事にシナリオはクリアしました。

そして、劇中、仲間にした子供の食屍鬼(グール)と共に、元の日常に戻り、シナリオは終了。

老婆のこれからの目的を聞くと「この子供の食屍鬼(グール)をもとの姿に戻す。戻せなければ、医学で全身整形で戻す」という強い意志を感じました。

食屍鬼(グール)ってなに?-神話生物を紹介その2

【まとめ】

昔は1人プレイはあまりなかったですが、昨今では、タイマンシナリオなんてものもあります。
なので、一人でも成立するのは必然だったのかもしれませんし、今回凄い楽しかったです。

もちろん、プレイヤーの方の機転もありますし、正直、2人でも、3人でも、4人でもTRPGは楽しいです。
単純に楽しさの性質が違うよ!ってだけの話です。

クトゥルフをプレイするときの理想のプレイヤー数って何人?

でも、いい経験になりました。
多分、次回からは一人用のイベントも開催するかもしれません。
その時の、あなただけの物語を一緒に紡ぎましょう。

==ルールブック==

もし、クトゥルフ神話TRPGをやってみたいと思ったら↓↓↓

スポンサーリンク