不定の狂気ってなに?
以前、狂気ってなに?で狂気について書きましたが、今回はザックリと1個1個の狂気を説明するのと、6版と7版を軽く比較します。
というわけで、今回は不定の狂気について解説します。
※前回の一時的狂気についてはこちら
自分のSANチェック(正式名称は正気度ロール)して、SAN値(正式名称は正気度ポイント)が減少した時に、一時的狂気により発狂状態に入るキャラクターもいれば、減少しただけですんだキャラクターもいます。
ただ、このSAN値が減少したことによって、待ち受けているのが不定の狂気です。
今回の内容
【6版での不定の狂気】
ここに山田権三郎というSAN値50のキャラクターがいます。時計の裏を見ると、小指ぐらい大きさで、虫のような足が出ていることに気がつきます。
山田権三郎はびっくりして、SANチェックした結果、失敗して、SAN値が4減りました。(現在のSAN値が46)
ラッキーなことに一時的狂気にはなりませんでした。
しかし、その2分後に新たな事実がわかります。何かがカサカサ動いています。それも複数。5匹以上はいるように感じ、足元に違和感……見ると下に虫が……
山田権三郎は更にSANチェックした結果、失敗しましたが、SAN値が4しか減りませんでした。
またしても一時的狂気にはなりませんでした(現在のSAN値42)
そして、30分後、虫達を片付けた彼は、一息つくと足にチクッとする痛みを感じます。
手を見ると、足からキツイ匂いがでて、足が腐敗していくのがわかります。先ほど、虫に触れられた場所です。
山田権三郎は、更にSANチェックして、失敗し、SAN値が3減りました(現在のSAN値39)
一時的狂気は、またしても回避できました。
しかしその瞬間、山田権三郎はその場に震え続け、言葉を発することすらできなくなり、通常の状態ではなくなりました。
これが『不定の狂気』です。
6版では、1時間以内に現在のSAN値の5分の1以上失った場合、一時的狂気のような症状が現れます(端数切り上げ)
山田権三郎はSAN値が最初は50でしたが、1時間のうちに5分の1以上(10以上)失ってしまったので、心が崩壊してしましました。
そしてこれは、数時間で治まる、一時的狂気と違い、不定の狂気の症状が数か月続きますので、正気を失った山田権三郎は現在のシナリオからは、しばらくは外れなくてはいけません。
なので1時間以内に、連続してSAN値が減るような現象に遭遇した場合は、不定の狂気に陥る可能性があるということです。
【7版での不定の狂気】
基本的には6版と変わりませんが、7版だと『1時間以内』ではなく、『1日の間』に5分の1以上の減少で不定の狂気になります。
ただ、1日と言っていますが、24時間以内というわけではありません。ゲームマスターによって、判断していい感じです。
基本的には、『落ち着いた時間になったら』というのが望ましいみたいです。
なので、物語上のの時間で、30分以上、怒涛の戦闘や恐怖があった後に、3時間近く休憩できるような場所があれば、それは一度、心をリセットしても大丈夫なのかもしません。
逆に物語上で26時間ぶっ続けで戦っていたら、戦闘中に24時間立ったときに、心がリセットはされないのかもしれません(もちろん、そこはゲームマスターの判断ですが)
そして、この『1日の間』に現在のSAN値から、5分の1以上のSAN値が減ると不定の狂気が始まり、(7版の)一時的狂気の時と同じような状態(狂気の発作など)が続きます。
しかし、一時的狂気と違い、不定の狂気になってしまったら、治療するか回復するまで、この狂気状態が続くのです。
ただ、6版と違って、不定の狂気になっても、シナリオには参加できますが、ちょっとしたことでパニックになりますので、シナリオの攻略をするのはシンドイかもしれません(ある意味面白いかもしれませんが)
以上、不定の狂気についてでした! 不定の狂気は6版、7版では違いが結構ありますが、基本的には、一度に5ポイント以上のSAN値が減少しなかったとしても、ボディブローみたいに徐々に徐々に削られて、不定の狂気になってしまう場合があるから注意した方が良いのかもしれません。(注意した所で、ダイスの女神様の気分次第ですが)
他にも、細かく書くと、面白いシステムはあるのですが、詳しく知りたい方はルールブックの購入をオススメします。
【どうやって治療するか】
で、不定の狂気に入ったら、どうやって治療していくかってのが6版でも、7版でも書いています。詳しくは書きませんがここも面白く、基本的には、自宅療養、施設での治療、薬物療法、その他にも放浪者になったり、ホームレスの友人を作るなどありました。
これだけバラエティ豊かな治療法が用意されているのは本当に面白かったです。
狂気の症状もプレイヤーと話し合って、キャラクターの性格に合ったものを決めても良いので、治療の方法もプレイヤーと話し合ってオリジナルの治療方法を作っても面白いかもしれませんね(アニマルセラピーなど)
そんな感じで、次は永久的狂気について紹介しますが、もうなんか絶望しかありません!
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