クトゥルフ神話TRPGで爆笑したエピソード集ってある?
場所にもよるでしょうが、終始、深刻な雰囲気でTRPGをプレイしている現場に出会ったことはないです。
わりと飲み会のようなワイワイ感な雰囲気が多いなというのが自分の感想です。
※逆にマーダーミステリはー深刻な雰囲気は多いです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
マダミスとTRPGと人狼の違いってなに?
というわけで、今回は、自分のTRPGイベントで面白いなと感じたエピソードを紹介しますので、「TRPGってこういう雰囲気なんだぁ~」と感じられたのであれば幸いです。
今回の内容
【狂気に足を踏み入れる刑事】
探索者(キャラクターのこと)の職業が刑事でした。
最初は「俺、警察だからみんなを守る!」と爽やかなロールプレイをしていたのに、途中、凄惨な現場に何度も遭遇、神話生物に襲われ、徐々にSAN値(正気度)が削れていき、「オレ……テキ、タオス……」と狂気のロールプレイしてくれたのは嬉しかったです。
【子猫!?】
シナリオの最後に『敵の本拠地(島)にある台座に刀を突き刺し、化け物ども封印しなくてはいけない』ことを知り、探索者たちは島に乗り込みに行きます。
しかし、島には敵がウジャウジャいて、まともに行ったら勝ち目はありません。
「どうするんだろう? どんな作戦で行くのだろう?」とKP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)の僕がワクワクしていると、小学生のプレイヤーが「俺に任せろー!」と行って、探索者を特攻。
無邪気に、台座に突き刺すはずの刀を装備し、それを振り回し、敵陣に正面から戦い、リンチにあい、気絶しました。
そうなると残りの探索者も敵に気づかれます。探索者二手にわかれて行動しますが、ドンドン囲まれていきます。
正直勝ち目はなく、どうするんだろうと思ったら、プレイヤーの1人が「KP! 俺たちはここで奴らの囮になります。その隙にサブロウ(子猫の名前)に刀を拾わせ、サブロウが台座に刀をさしてはだめですか!?」
結果、ヨチヨチと子猫が刀を持っていき、台座に刀を差しました。子猫が世界を救いました。
最後は、みんな子猫に敬礼でシナリオ終了です。
【呪われたコンニャク】
プレイヤーCの探索者が死亡する。
プレイヤーB「どうにかなりませんか?」
僕「うーん。回復アイテムとかあればいいんですけどねぇ」
プレイヤーB「じゃあ、先ほど呪われた海で拾ったゴミ……この『コンニャク』を食べさせてどうにか!」
僕「www……い、いいですよ! ただし、呪われた海で拾ったものなので、人間やめて魚人間になりますけど!」
プレイヤーB「いい?」
プレイヤーC「いいですとも!」
結果、深きものができあがりました。
【ギャンブル場】
ギャンブル場で、有り金全てなくなってしまった探索者たち。
だが、過程が凄い楽しかったので、
僕「金がないなら、貴様らのHPをかけろ!」と提案。
参加者もその提案にのる。
僕、テンション上がり『グッド!』と謎のキャラになる。
結果、なぜか僕がまた勝ってしまったのですが「こんな熱いバトルをやったのは初めてだ……HPはそのままだが、金は返してやろう」という謎のアドリブをしました。
【どんな確率……】
僕「ここ、水泳技能に成功するか、別の方法でいけばこの川を渡れますよ」
プレイヤー1「水泳で!」
プレイヤー2「水泳で行きます!」
プレイヤー3「水泳で行けらぁ!」
全 員 ファ ン ブ ル
【どんな確率その2……】
僕「今回、ファンブルが起きてしまった場合、コケて頭に釘が刺さります(そうそうおきないだろ)」
1人のプレイヤーが、シナリオ中、合計5回のファンブル。
結果、頭に釘だらけのキャラとなりました。
【邪神の誘い】
遥か昔に邪神が関わっていた町で育った探索者達がメインとなるシナリオ。
探索者の1人が「どうしてもこの町(自分が生まれ育った町)のことについて調べたい」というロールプレイをしてくれました。
が、しかし、図書館でファンブル(致命的な失敗)を出してしましました。
普通なら、情報を教えなくても良いかなぁと思ったのですが、純粋にこのシナリオに興味を持つというロールプレイがとても嬉しくなりました。
なので、僕自身もふざけたアドリブを効かせようと思い、「クマモト(探索者の名前)は普通なら、何も情報を得られないのですが……いやそれどころか、ファンブルを出したあなたは頭をぶつけて、気を失ってしまいました。その薄れゆく意識の中で、誰かが呟きます。緑色の翼を生えたタコのような化け物が……『おお、クマモト(探索者の名前)よ。一生懸命情報を得ようとする貴様に、この町の歴史を教えてやろう……』そして、あなたはSANチェック(正気度チェック)です!」
その後。
自分たちが『海に潜む神話生物の子孫』であることと『この町がその神話生物たちに侵略され、自分たちは生贄にされる』ということがわかり、それを止めるために、今回の首謀者である町長に戦いを挑みます。
町長VS探索者達、飛び交う刀や弓、呪文など、ファンタジーみたいな戦いを経て、遂に町長を倒すのですが、先ほどのファンブルを出したキャラが力尽きてしまいます。
どうしようかなぁと思ったのですが、試しに幸運を振ってもらったら、低い出目で成功しました。
なので……
「では、クマモトは力尽きる中で何か声が聞こえます『おお、クマモトよ。こんなところで死ぬとは情けない。貴様に力を授けよう……』その瞬間! 貴方の体から皮膚が落ち、全身、鱗が生えた化け物に進化しました! 技能を2d100減らしてください! 槍の技能が80%になります」
深きものが誕生しました。
【優しい狂人】
怪しい館を進んでいく探索者達。途中、子供のグールに遭遇。
どうにか説得し、仲良くなるのですが、そのグールは「この館は滅びるけど、ぼくはこの館にいる。だってぼくは君たちと違うし、外の世界に言っても迫害される」と言ってそこを動かないシーンがありました。
それに対して、探索者の1人が
「でも、俺はこういう顔だよ」と言って包帯を取り、顔(半魚人フェイス)を見せる。
続けてもう1人の探索者が「そうそう俺もこんな感じ(血ぬなれたペストマスクで言う)」
更に他の探索者が「気にしない気にしない(邪教のローブを被った狂信者)」
そして最後に半魚人の探索者が「他にもほら、喋るサソリもいるし(前のシナリオで手に入れた物)、君1人じゃないよ(半魚人スマイル)」
結果、パーティに新しい仲間が増えました。
【まとめ】
わかると思うのですが、これらのシーンは予めシナリオ内でおきたものではありません。
同じシナリオでも、プレイヤーの数だけ様々な物語が生まれます。
未知との遭遇の時、どのようなリアクションをするか?
敵と相対したときはどうするか?
仲間に危険が迫った時は?
全てどのような行動をするかはあなたの自由です。
そしてその結果はどうなるかわかりませんが、あなたが決断して進んだものは、あなただけにしかできないTRPGです。
これを見て、「あ、楽しそうだな」と思ったら、ようこそクトゥルフ神話TRPGの世界へ。
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