〔7版〕新クトゥルフ神話TRPGのキャラクターってどうやって作るの? その1~ステータス編~
今回は、新クトゥルフ神話TRPGのキャラクター作りを紹介します。
クトゥルフ神話TRPGで遊ぶのなら、まずキャラクター作りが大事です。
キャラクターとはそのゲームにおけるあなたの分身です。
その分身を作っていこうという話ですね。
で、これがキャラクターシート(通称キャラシ)なんですが、初見では意味わからないですよね。
このキャラクターシートは、新クトゥルフ神話TRPGのルールブックを買うと、詳しい説明がのっていますが……ルールブック買うかどうか迷っている人向けに、初心者でもわかりやすく、解説します。
※今回解説するのは、7版と呼ばれる『新クトゥルフ神話TRPG』です。
6版(クトゥルフ神話TRPGルールブック)ではないのでご注意ください。
〔6版〕クトゥルフ神話TRPGのキャラクターってどうやって作るの? その1~ステータス編~
よろしければこちらの記事もどうぞ↓
クトゥルフ神話TRPG6版と7版の違いってなに?
【用意するもの】
- ルールブック(新クトゥルフ神話TRPG)
- キャラクターシート
- 6面ダイス
- 筆記用具
これがあれば作れます。
最近では、ダイスがなくても、ネット上にウェブダイスはありますし、一括自動でキャラクターシート作成できたりもしますので非常に便利です。
しかし! ルールブックには、ステータスの細かい説明などが載っています。
「ルールブックなくてもキャラ作れるし、今後一切ルールブックなくていいや!」ってなるよりは、ルールブックが手元にある方が絶対にわくわくします。
あと、どうでもいいですが、最近の脳科学の研究では、直接、紙に書き込んだ方が、脳の刺激になるらしいですよ!
【キャラクターの能力値(ステータス)を決める】
では、まず右上の能力値の欄を見ていきましょう。
人間ですから、筋力が強い、容姿が良い、教養があるとか……人の数だけ違いますよね。それを決めていきましょうって話です。
※因みにクトゥルフ神話TRPGではキャラクターのことを探索者といいます。
「え、名前から決めないの!?」って思う方もいるかもしれませんが、ステータスを決めて、そこから想像できるキャラクターを作成する方がやりやすいです。
「マッチョなキャラを作ろう!」って思っても、どういう探索者になるかはダイスの女神様次第というわけです。
【STR】
【SIZ】
【CON】
【DEX】
【APP】
【POW】
【INT】
【EDU】
【幸運】
【移動率(MOV)】
【ダメージボーナスとビルド】
とあります。
これがキャラクターのステータスになりますが……なんか英語みたいのが多くて意味がわかりませんね。
実際慣れるまでは大変だと思いますが、一個一個お話させて頂きます。
・STR(筋力)
6面ダイスを3個振った合計値に×5した値がSTRです。90ならすごいマッチョ!
重たい物を持つ、引く、どこかにしがみつくなどの他に、近接戦でどれくらいダメージ(ダメージボーナス)を与えるかなどにも関係します。
・SIZ(体格)
6面ダイスを2個振って、合計値に+6し、更にその合計値に×5した値がSIZです。
背の高さや体重に関係します。
後々ダメージボーナス、ビルド、耐久力を決めるのに必要です。
詳しくはこちらの記事もどうぞ↓
SIZ(サイズ)ごとの身長や体重ってわかるの?
・CON(体力)
6面ダイスを3個振った合計値に×5した値がCONです。
窒息や毒に対する抵抗などに関係があります。
耐久力を決めるのにも必要です。
・DEX(敏捷)
6面ダイスを3個振った合計値に×5した値がDEXです。
素早さです。
時々器用さなどの数値にも使います。戦闘の際の順番が早くなったりします。
・APP(外見)
6面ダイスを3個振った合計値に×5した値がAPPです。
数値が高ければ高いほど、イケメンor美人になります。
APPが高いと好感の持てる人物ですが、世間で言われるような美貌とは限らない場合もあります。
・POW(精神力)
6面ダイスを3個振った合計値に×5した値がPOWです。
どんだけメンタルが強いかなどを表します。
わりとこれはクトゥルフ神話TRPGの肝です。
正気度(通称SAN値)や呪文を使う際のMP(マジックポイント)に関係します。
・INT(知性)
6面ダイスを2個振って、合計値に+6し、更にその合計値に×5した値がINTです。
物事をちゃんと分析したり、単純なアイデアが浮かぶか、呪文を覚える際、などに関係します。
勉強できなくても頭良い奴っているじゃないですか。それです。
あと、個人的興味の技能を決める際、そのポイントにも関係します。
<アイデア>
また、INTの数値はアイデアの数値にもなります。
プレイヤーが行き詰った時、KP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)が救済する方法を提示してあげるのがアイデアロールとなります。
・EDU(教育)
6面ダイスを2個振って、合計値に+6し、更にその合計値に×5した値がEDUです。
学校教育で得た知識をどれだけ知っているかなどを表します。
EDU60以上で高卒、EDU70以上で大卒です。
また、職業技能を決める際のポイントにも関係します。
〈知識〉
またEDUの数値は知識の数値にもなります。
学校教育以外のや物事の情報などをどれだけ把握しているかも、判定する際は知識ロールとなります。
・幸運
6面ダイスを3個振った合計値に×5した値が幸運です。
技能などで判定するのではなく、運によって左右されそうな判定をしたい場合、1d100(100面ダイスを1回)を振り、幸運以下の値がでれば成功となります。
他にも、技能が失敗した場合……例えば
『目星の技能が70あるが、1d100を振り80の出目が出て失敗。しかし、幸運の数値を10削り、出目を70に無理やりすることで成功にできる』
という必殺技があります。
このシステムは面白く、僕の中では『主人公補正』と呼んでいます。
賛否両論はあるのですが、ステータスや技能のポイントが低くても、幸運が高いだけで、起死回生ができるため、僕は結構好きです。
【移動率(MOV)】
1ラウンドに、自分のMOVの値の5倍の距離(m)を移動することができます。
- DEXとSTR両方がSIZより小さい:MOV7
- STRかDEXのどちらかがSIZ以上ある、もしくはこれら3つの能力値が全て等しい:MOV8
- STRとDEXの両方がSIZより大きい:MO9
その他、年齢が40代から10歳ずつ歳をとるごとに、MOVは1減少していきます。
※詳しくはルールブックをどうぞ。
【ダメージボーナスとビルド】
〈ダメージボーナス〉
例えば、攻撃力20の棍棒があったとします。
でも、攻撃20の棍棒でも、筋力が高い人と貧弱な人が、その棍棒で攻撃した時に、筋肉、体重などの乗っかり具合で、相手に与えるダメージは変わってきますよね?
つまりは腕力を使う攻撃をしたときに、どれぐらいの『ダメージのボーナスを与えたか』と言うのが【ダメージボーナス】になります。
〈ビルド〉
簡単に説明すると
- 相手から物を取り上げる
- 相手とつかみ合いになる
- 押しのける、投げ飛ばす
- その他
などの際に相手と比較する数値です。
この数値が高ければ成功しやすく、低ければ、そもそも実行すること自体も不可能になります。
〈数値の出し方〉
ダメージボーナスとビルドの出し方は、まず、STRとSIZを足して、その合計値をもとにだしていきます。
STR+SIZ ダメージボーナス ビルド
2~64 -2 -2
65~84 -1 -1
85~124 +0 -1D4
125~164 +1D4 1
165~204 +1D6 -1D6
【キャラクターの作り方(その1)まとめ】
とりあえず、今回はここまで!
詳しくはルールブックどうぞ! 事細かに書かれています。
お疲れ様でした。凄く長いですよね。最初は1時間ぐらいかかってしまう場合もあります。
でも実際、ここが楽しい場所だったりしますし、慣れたら数10分で作れます。
「うわー筋力高いけどブサイクだー」とか「イケメンなのに頭悪すぎるー」とか、サイコロの出目の結果で、そのキャラクターを創造しながら想像できるわけですよね。
こういった自分のキャラクターを作ることを、キャラクターメイキングと言います。
次→〔7版〕新クトゥルフ神話TRPGのキャラクターってどうやって作るの? その2~HP、MP、SAN値ポイント編~
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