ヨグ=ソトースってなに?-神々を紹介その5

2024年4月11日

ヨグ=ソトース……一にして全、全にして一である存在。今回はこの神格を紹介します。

クトゥルフ『神話』なので、クトゥルフ神話TRPGには様々な神が登場します。

今回はクトゥルフ神話TRPGにでてくる『神々』の説明の後に、実際にシナリオで絡ませてみた感想を紹介します。
神々と言っても、その殆どが邪神なのでSAN値チェックしながら読んでくださいね。

今回紹介するのは『ヨグ=ソトース』(ヨグ=ソトホート、ヨグ=ソトトとも呼ばれています)

自分で粘土で作ってみました。ヘタクソだけどお許しを!

ラヴクラフト全集で結構名前が出てきますし、ヨグ=ソトースをメインにした話もあるので、かなり人気の神です。

【基本的な特徴】

・見た目

・外見は玉虫色の集合体だったりするが、あくまでも形の一つにすぎない。

・場所

・宇宙を構成するプレーンとプレーンの裂け目に棲んでいる。

・あらゆる時間と空間に加え、過去・現在・未来を支配している。

・接触

・生贄や特別に作られた石の塔などを準備すると招来できる。

・ヨグ=ソトースの出現と『空飛ぶ円盤』と呼ばれているものの目撃との間に、関連があるらしい(UFOはヨグ=ソトースということ?)

・能力

・粘りつく球に触れると、通常の方法では治癒できず、腐食するなどの症状が表れる。

・火炎の球を発射する。

・その他

・地球の大気の中を、時速何百キロ、または何千キロもののスピードで飛ぶことができる。

・『ヨグ=ソトースの拳(こぶし)』という呪文に成功すると、相手を吹き飛ばすことができる。

・時空を渡ることができる『銀の鍵』を持つと、時空を支配しているヨグ=ソトースに出会う可能性がある。

【人間との関係】

・なんやかんやで色々な場所で人間に接触し、良くも悪くも何かを授けることが多い。

  • 『ダンウィッチの怪』では、人間の女性に近づき妊娠させる。
  • 『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』では、ウォレット医師がヨグソトースの呪文を覚え、ジョゼフ・カーウィンを撃退し、野望を阻止している。

  • 『銀の鍵の門を越えて』では、タウィル・アトウムルという姿で近づき、『銀の鍵』を持つ者の前に現れ、「窮極の門」へと導く。
  • 『シェイクスピア奇譚』では、シェイクスピアに劇作家として大きな成功を与えるための契約を結び、劇場の地下深くに鎮座していたのを掘り起こされるが、最後は重機で埋め戻される(なんか可愛い)

※と、中々に人間とかかわりがある神だったりします。

【崇拝する教団】

・魔術師たちの神であり、様々な教団が存在する。

・色々な魔術を与えてくれるが、その代価として、ヨグ=ソトースが破壊と略奪のために、地球へやってくるための道を開くことになる。

タウィル・アトウムルという存在の姿をしている時のヨグ=ソトースには、最小の危険で交渉することができる(それでも危険はある)

【出典(データ&ステータス)】

今回のヨグ=ソトースに関しては

を参考にしました。その他、色々な作品にもその名前が登場します。

※詳しいステータスは、上記のルールブックから参照してください。

また、ラヴクラフトの遺産の『シェイクスピア奇譚』は、ヨグ=ソトースと関わったことで狂気の世界に足を踏みいれたシェイクスピアの成功と後悔を描いた作品になっています。

 

因みに『粘土でクトゥルフ』でフリー素材になっていますのでよろしければご活用ください。

【ヨグ=ソトースに関する主観的な感想】

ここからは自分のイベントやシナリオでヨグ=ソトースを使った感想を紹介します。人間とコンタクト取りたがる!

・使い勝手がいい

邪神なので、邪悪なイメージはありますが、見返りはキチンと渡してくれることが多いです。

なので、召喚やヨグ=ソトースに出会うと、1d100のSAN値(正気度)が減ってしまう可能性があるので中々出せませんが、それに近い存在や、呪文などをこっそり教えたりすれば、シナリオに関わることは可能かと思います。
まぁ、もちろん強靭な精神がないと心が壊れてしまうかもしれませんが……。

・邪神とのハーフを作れる

中二病みたいな話ですが、クトゥルフ神話で、邪神とのハーフが存在します! 『ダニッチの怪』という作品に出てくる、ヨグ=ソトースの息子ウィルバー・ウェイトリーです。

彼は幼い時から、既に大人顔負けの知性を発揮し、スクスク成長していき、周りから恐れられる存在と化してきます。
流石に、プレイヤーが扱う探索者として使うには難しいですが、シナリオを作る際に、ヨグ=ソトースとのハーフのNPCや、ヨグ=ソトースとの子を身ごもる女性NPCなんてキャラクターをだすことができます。

「邪神とのハーフだなんてってチート過ぎない?」って思うかもしれませんが大丈夫です。このウィルバー・ウェイトリーは、結局、犬に殺されるレベルなので大丈夫です。

【まとめ】

因みに最初に書いた『空飛ぶ円盤』と関わりがあるとのことですが、僕らがUFO(と思われる存在を見かけた時)それはヨグ=ソトースが女性を物色しに、夜な夜な空を飛行しているのでしょうか?
答えを知りたいのですが、狂気の先に進みそうなので、これ以上は追及しないことにします。

◇オマケ:他作品に登場するヨグ=ソトース◇

興味本位でどれだけ他作品に登場しているのか調べてみたのですが……アザトースなみに色々な作品に登場しすぎぃ!
試しに集めてみました。イラストや擬人化されたり、聞いたことあるタイトルにも参戦していてびっくりです。
人気のある神格のため、色々な作品に登場していますが、発光、緑、球体など、ポイントを抑えているデザインが多いですね。

アザトースってなに?-神々を紹介その4

・ヨグソトース(邪聖剣ネクロマンサー)

ハドソンから発売されたPCエンジン用ロールプレイングゲーム (RPG)のボス。
濃い緑色の姿。

・ヨグ・ソトースの使い(IdentityV 第五人格)

中国のNetEase Gamesが開発・運営する基本プレイ無料の非対称対戦ゲームに登場する衣装。
透明な角と白いドレスのような衣装で手に円盤をもっている。

・ヨグ=ソトース(モンスターストライク)

株式会社MIXIより配信されているゲームアプリ、通称『モンスト』に登場するキャラ。
緑色の髪に紫のバンダナをつけているワイルドな男。

・ヨグ=ソトース(パズル&ドラゴンズ)

ガンホー・オンライン・エンターテイメントから配信されているゲームアプリ通称『パズドラ』
竜のような顔と発光体を纏ったかのような姿をしている。
※調べると様々な進化した姿があり、原作のイメージに近いものもあります(本来様々な姿をしているのである意味原作再現)

・純虚の嫁ヨグ=ソトース(ゆるドラシル)

クローバーラボが配信するゲームアプリ。
薄紫がかった髪と紫色のドレスで周りに泡のようなものが浮いているゆるかわいい女性キャラ。

・コードラビリンス ヨグ=ソトース(WIXOSS)

タカラトミーとホビージャパンが共同開発トレーディングカードゲームに登場する精霊。
クリーム色の髪で目玉のようなものがデザインされたスカートを履いた女性の姿。

・時空之王(転生したらスライムだった件)

クロエ・オベールが使うスキルの一つで時間の操作が可能。
時空之王でヨグ・ソトースと読みます。

・ヨグ=ソトース(機神咆吼デモンベイン)

ブラックロッジの首領、マスターテリオンの父親。クトゥルフ神話ベースの邪神として登場。というかこの作品、クトゥルフ神話の用語などがかなりでてくる。

・ヨグ=ソートース(女神楽園 ガーデス·パラダイス)

心も美女神も揺れ動く放置RPG通称『ガデパラ』に登場する女神。
少女のような姿でもう一つの人格が具現化している。

・ヨグ=ソトース(魔法少女 ザ・デュエル)

株式会社TCGから販売されているカードゲーム通称『まほエル』に登場する使い魔。
ゆるキャラのような身体に発光する目玉がついている(中々に怖い)
空虚の父・ヨグ=ソトースになると、触手の塊と化している。

・アビゲイル・ウィリアムズ(FGO)

FGOに登場するアビゲイル・ウィリアムズは、ヨグ=ソトースを我が父なる神と崇め、自身をすべての空間とアクセスできる銀の鍵そのものとなっている。

・ヤンキー&ヨグ=ソトース:(異世界TRPG伝説)

冒険企画局から発行されているリプレイとルールが詰まった一冊。ウェブサイトの『邪神がなんぼのもんじゃあ!』はかなりパンチの効いたキャッチフレーズ。

==ルールブック==

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