NPCってなに?
NPCとは『ノンプレイヤーキャラクター』の略で、プレイヤー以外が操作しないキャラクター、つまりはとゲームマスターが操作するキャラになります。
よくコンピュータゲームとかで、村に入ると「ここは〇〇の村だよ」とか「ここは武器屋だよ」とか、プレイヤーに必要な情報などを教えてくれる役割的なものだったりします。
普通のゲームだったらこれで終わるのですがTRPGのNPCは少し違います。その場のノリで敵にも味方にも主人公にもなるからです。
今回はそんなNPCについて解説します。
今回の内容
TRPGのNPCとは
例えば、コンピュータゲームで「ここは〇〇の村です」しか喋らない村人がいます。その村人に対して、プレイヤーは決められたアクションしかできないです(最近のゲームでは色々できるものもあるみたいですが)
TRPGでは、ゲームマスターが許せば、ここからこの村人に対して自由なアクションができます。
「よぉ、気分はどうだい?」と世間話や、「なにかいい情報はないか?」と情報をもらったり、仲間にしたい場合は、少し話が弾んだ後「やぁ、君はすっごい屈強で強そうだ。服もおしゃれだね。こんなところでボォッとしていいのかい? 一緒に世界を見てみようよ。お金だってあげるさ」と勧誘してみるなど
ここで、(ゲームマスターが許せば)言いくるめや説得などの技能を使ってみたら、村人を仲間にすることもできます。
本来、「ここは〇〇の村です」しか言わないNPCがまさかの仲間入りし、そこから更に面白いのは、そのNPCに肉付けされたりします。
ただの村人だったのに、ゲームマスターが名前をつけ、技能を与え、もしかしたらボス戦で大活躍してしまう場合もあるのです。
僕は割とこの現象が好きだったりします。
ゲームマスターが『予めシナリオに絡むNPCを用意する仕掛け的な面白さ』とかじゃなく、『ゲームマスターもプレイヤーも予想していないところで、物語が作られていく可笑しさ』みたいなのがなんとも笑えたりします。
NPCは一人の人物
その他にもNPCの面白いところは、『情報をもっているが賄賂以外は受け取りたくないNPCがいる。しかしプレイヤーはお金を渡したくない』と言った状況があるとします。
その時、プレイヤーが『じゃあ、お金の代わりに情報を渡すから』みたいな提案もできますし、面白い魅惑ロールなどをして、賄賂の代わりをしたり、「ギャンブルで勝負だ!」なんてのもできます。
僕は以前、TRPGで、カジノを出し、そこで博徒のNPCを作ったら、プレイヤーたちに勝ちまくって(勝つつもりはなかった)、そのNPCは伝説のギャンブラーと言う設定になり、プレイヤーたちとHPを賭けての大勝負にまで発展したこともありました。
最終的には「熱い勝負をしたから、これをやるよ」とプレイヤーにアイテムをあげて、仲良くなりました。
もうそうなると、ただの役割じゃないんですよね。TRPGに置いてのNPCは役割というよりは、1人の人物なんです。
もちろん、プレイヤーの提案をどこまで許すかにもよるのですが、ゲームマスターとプレイヤーの信頼関係ができていれば、それはプレイヤーとNPCではなく、2人の人物が、ただ交渉しているだけになります。
まとめ
今回は、少し熱く話してしまいました。というのもやはりこういう、ハプニングや、その場のノリで偶然的ななにかが生まれる瞬間がTRPGの醍醐味の1つかなと思ってしまうからです。
で、当たり前なのですが、『自分の提案が全部通るし、NPCはこっちの思い通りになる!』と思うのはやめましょう。
ゲームマスターによっては「あんまりそこでゴネてほしくないなぁ」ってのはありますし、今日紹介したのは、あくまでも1例なので、「NPCを全員仲間にして、強力な軍団を作れる!」みたいなことを言っているわけではありません!
こういう提案は、その場や、お互いの関係を考えながらやってほしいです。
このTRPGのNPCについての考え方なのですが、割と色々な考えがあって、深かったりしますので、もし自分がゲームマスターになったときは、自分なりの考えでNPCを創造してみてください。
プレイヤーを楽しませるために予め一生懸命作っておいたNPCも、ハプニングから、愉快にキャラ付けされたNPCも、僕はどちらも好きです。
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