ガストってなに?ー神話生物を紹介その20
ガスト……暗闇に潜む醜悪なるもの。今回はこの生物を紹介します。
というわけで、クトゥルフ神話TRPGにでてくる化け物……通称『神話生物』を紹介しますが、軽く説明し、実際、シナリオで使ってみてどうだったかを紹介します。SAN値チェックしながら見てくださいね!
神話生物についてはこちらの記事をどうぞ↓
神話生物ってなに?
今回紹介するのは『ガスト(もしくはガースト)』という種族です。集団で襲い掛かる、ゴブリンやオーク的なイメージのある神話生物です。
某レストランとは全く関係はありません。
自分で粘土で作ってみました。ヘタクソだけどお許しを!
【基本的な特徴】
・見た目
・黄色い目、鼻や額、他の重要なパーツを欠落させていながら、妙に人間じみた面構えをしている。
・SIZ(体格)は人間の限界より大きい。クトゥルフ神話TRPG(6版)だとSIZは平均26。
・活動場所
・ドリームランドにあるズィンの窖(あなぐら)の入り口で、侵入者を捕まえようと待ち構えている。
・光あるところでは生きられないが、暗闇の中では活動できる。
※この光というのはルールブックでは『太陽光線』を書かれています。機械的な光の場合、どうなるかはわかりませんが、苦手なイメージはあります。
・コミュニケーション
・咳き込むような喉にかかった声で会話する。
・食べる物
・他の生き物も食べるし、共食いもする。
・その他
・カンガルーのように跳躍して動く。
【能力】
・かみつきやキックなどを使い攻撃する。
※キックに当たると下手したら即死します。
・忍び歩きや隠れるなどの隠密が得意。
・鋭い嗅覚を持っている。
※と『未知なるカダスに夢を求めて』で書かれていますが、ルールブックでは反映されていません。
【考え方】
・残忍で集団で行動する。
・ものを判別する力がなく、原始的で、すぐに襲い掛かってくる。
※実際、クトゥルフ神話TRPG(6版)だとINTも平均3~4しかないです。
【宗教や文化】
※非常に野蛮であり、何かを信仰しているようには思えません。
【人間との関係】
※野蛮なため、どう見ても不可能と思ったのですが、ルールブックに『手なずけることが可能』と書かれています。
手なずけることが可能!? 可能なんだ!
【ガストの持ち物】
※物を扱うような知性は感じられないです。
【出典(データ&ステータス)】
今回のガストに関しては
- 『クトゥルフ神話TRPG』
(基本ステータスを掲載)
- 『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』
(基本ステータスを掲載)
- 『ラヴクラフトの幻夢境』
(ドリームランドの世界観を掲載) - 『ラヴクラフト全集6』の『未知なるカダスを夢に求めて』
(作品に登場)
を参考にしました。
※詳しいステータスは、上記のルールブックから参照してください。
物語の初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『未知なるカダスに夢を求めて』です。
【ガストに関する主観的な感想】
ここからは、ガストを自分のイベントで使った感想を、主観100%で言います。非常にわかりやすい敵です。
・立ち位置がわかりやすい!
獲物を見つけたら集団で襲い掛かる! 食べる! それだけ! というのが非常にわかりやすいです。
神話生物を出す時に、基本的な文化や思考などを調べたりする可能性もあるのですが、ガストに関してはパニックホラーに出てくる化け物みたいな出現ができます。
・集団ってのもいいね!
ガストは雑魚敵のように見えて普通に強いです。キックも3d6、耐久力も20あり、『一匹倒したのに、こんな奴がまだうじゃうじゃいるのか……』と絶望感が出せます。
・弱点がで逆転!
「もう駄目だ!」って思っても、太陽の光を使うことで、一発逆転ができ、映画みたいなシチュエーションができます。
・共闘が可能!
本来敵になる可能性のある魔導士や神話生物が、ガストの襲撃にあい、共闘するってこともできますし、自分がミ=ゴや食屍鬼(グール)となって、ガストに立ち向かうシナリオも作れます。
【まとめ】
実際、原作では数ページの登場ですが、わかりやすい立ち位置が僕は好きだったりします。
もちろん、ドリームランド以外にいるかはわかりませんが、地球には洞窟は無数にあるので、今日もどこかで獲物を待ち構えているかもしれませんね。
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