アブホースってなに?ー神々を紹介その7
アブホース……異形を産み落とす不浄の塊。
今回はこの神格を紹介します。
クトゥルフ『神話』なので、クトゥルフ神話TRPGには様々な神が登場します。
今回はクトゥルフ神話TRPGにでてくる『神々』の説明の後に、実際にシナリオで絡ませてみた感想を紹介します。
神々と言っても、その殆どが邪神なのでSAN値チェックしながら読んでくださいね。
今回紹介するのは、こちら! 『アブホース(Abhoth)』
自分で粘土で作ってみました。ヘタクソだけどお許しを!
見るも悍ましく、詳細を知ると更に悍ましい存在です。
【基本的な特徴】
・見た目
・灰色の塊に緑が溢れた見た目であり、悍ましい怪物が絶え間なく産み落とされる
・灰色の塊からは触手が伸び、産み落とした子を貪り食う。侵入者に対して、捕らえるか無視されるかは気分次第。
・場所
・北アメリカの地下にある地下世界ンカイの一部、またはニューイングランドにあるダニッチ村の真下にある暗黒洞窟に棲んでいるらしい。
・接触
・テレパシーで話しかけるといわれているが、遭遇して無事に帰ってきた者は殆どいない。
・能力
・触手を使って、相手を吸収する。消化されるか、思念ごと同化されるかは知られていない。
・倒し方
・物理的な攻撃では倒すことはかなり厳しい。
・火や魔術であればダメージを与えられるが、完全に倒すことは不可能。
・その他
・呪文は使えない。
・産み落とされた落とし子は様々な形のものがあり自由に決めていい。
・気に入った相手に自分の身体の一部を与えることがある。その体の一部は落とし子と同じように作っていい。
・神格にしてはSAN値(正気度)の減少は失敗で1d20、成功で1d3と割と良心的。
【人間との関係】
※人間にはほぼ接触してこないように書かれていますが、もちろん此方から近寄ってしまった場合は、無残な結果が待っています。
【崇拝する教団】
・崇拝者はいないに等しいが、地下世界の怪物や落とし子自身が崇拝している可能性はある。
【出典(データ&ステータス)】
今回のアブホースに関しては
『クトゥルフ神話TRPG(6版)』
(6版の基本データやステータスを掲載)
『新クトゥルフ神話TRPG(7版)』
(7版の基本データやステータスを掲載)
『クトゥルー 4
(暗黒神話大系シリーズ)』の『七つの呪い』
を参考にしました。
※詳しいステータスは、上記のルールブックから参照してください。
マニアックな神格のため、素材、立ち絵、画像、擬人化ないかなと思っていましたが……結構ある!
ただの灰色の塊なのに!
『粘土でクトゥルフ』でも素材を作っていますので、ご活用して頂けたら嬉しいです。
【アブホースに関する主観的な感想】
ここからは自分のイベントやシナリオでアブホースを使った感想を紹介します。
落とし子の使い勝手が良すぎます!
・君もアブホースの落とし子を作ろう!
アブホースが生み出された落とし子はSIZ(体格)の制限はありますが、詳細は自由です。
なので、明らかにアブホースと違っても問題ない可能性があります。
王道的に『小さな灰色の塊』でもいいのかもしれませんが、『見た目がゆるキャラ』、『美少女と思ったが頭が割れる』などがあっても僕は良いと思っています。
更に付け加えるなら『斬新な落とし子が産み落とされた時、何故そうなのか解明するシナリオ』にしても面白いですよね。
・同化された友人……
アブホースの触手に捕まった場合、消化される場合もあれば、同化される場合もあります。
なので、『無事に脱出できたが、友人の様子がどこかおかしい。そして日が経つにつれその身体の様子が……』というシナリオにも使えそうです。
・オフセで使いやすい
オフセとはオフラインセッションの略です。(実際に会ってTRPGをすること)
これはオマケ的な話ですが、今回粘土で作ったアブホース。5分で作成できました!
粘土に水足してぐちゃぐちゃにして乾かせば終わりです!
なので、オフセにすぐに持っていけます!
【まとめ】
出会ったら最後! という神格あるあるな神話生物ですが、積極的に人間に接触してこないし、野望などもないので、普通に生活していれば脅威ではないのかもしれません。
しかし、落とし子が無限に増えるということは、徐々にその名状しがたい冒涜的な浸食が、人間の世界へと這いよってきている……かどうかは邪神のみぞ知るです。
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