クトゥルフ神話TRPGを初心者とプレイして困ることってあるの?

2023年3月1日

よくTRPG参加する人の中に「初心者だから他の人を困らせてしまうかも……」という不安を耳にします。

僕のイベントでも、そう言ってくれる丁寧な参加者がいます。で、実際、いざ一緒にTRPGをやって困ったかというと……困ったことがありません!

みんな、一生懸命楽しんでプレイしてくれますし、困らせようなんて人は初心者や初めましての人にはいないです。

しかし、気持ちは凄くわかります。慣れない場所に行くと『知らない人たちと、なにがおきて、どういうことがはじまるんだろう』と不安になりますよね。正直僕自身も、初心者みたいなものなので、知識不足のまま知らない場所に行くと、そういうことを思ってしまいます。

ただ、この『困らせてしまう不安』って具体的にはどういうことなんだろうって少し考えまして、この場でシェアします。そして自分のイベントではどういう対策をしてるんだろうってことを参考にしてもらえればと思います。

 

【ルールがわからない】

初心者として、クトゥルフ神話TRPGに参加したはいいが、ルールがわからない。もしくはルールについていけず、聞くのも申し訳ないし、そのまま固まってしまうのでは? なんてことがあるかもしれません。

確かに凄い不安ですよね。そういう場合は、とりあえず簡単なことだけ覚えておけばいい気がします。

オフラインセッションは別として、オンラインセッションだと、キャラクターシートは事前に提出が多いので、ゆっくりとルールブックを見ながら作って提出します。あとは、技能の使い方や、戦闘の仕方クリティカルファンブルなどを覚えておき、新クトゥルフ神話TRPGなら幸運消費や、ハードイクストリームなどを覚えておくといいのかもしれません。

で、自分がオフラインセッションのゲームマスターの時はどうしているかと言うと、最初にそういう簡単なルール説明をします。次に、プレイ中にも「今だったら〇〇もできるよ~」と提案します。そうすればプレイヤーもそこまで混乱することはないですね。

あと、リアクションはかなり見るようにはしています。「〇〇できるよ~」って言ったときに、ちょっと困ったような反応をしたら「〇〇なルールだよ~」って伝えるようには心がけています。
他にもルールの書いたメモカードを、事前にテーブルの上に貼りだしたり、「〇〇なことができるよ~」とホワイトボードに書いたりなど。

絶対気を付けてるのは、プレイヤーを雑に扱わないようにはしています。プレイヤーが暴れだしたり、周りを困らせようとした場合は別ですが、ただ質問してきてくれた人に対して「ルールブック見てください」とか「さっき教えたじゃないですか」とかみたいな言い方はしません。


専門用語についてはこちらの記事もどうぞ→クトゥルフやTRPGで覚えといた方が良い用語ってある?

 

【どのサイコロがどれ!】

これ、オフラインだけですが、割とあります。クトゥルフで使うダイスが、3面、4面、6面、8面、10面、12面、20面、100面とあるので、わけがわかりません。
頻繁に使うのは、100面(1d100も1の位の10面ダイスと10の位の10面ダイスを使う)6面、もしかしたら3面、4面あたりだと思うのですが、それでも最初はプレイしている最中に、こんがらがってきます……が、こんなのささいな問題ですらありません!

間違えていたら、誰かが教えてくれますし、プレイしていく中で勝手に覚えます。もし不安であれば『1d〇〇』という言葉だけ覚えておくと、どのTRPGでも使えて便利ですよ(例えば、『1d6』だと『6面のダイスを1つ振る』

で、自分がオフラインセッションのゲームマスターの時はどうしているかと言うと、形が一緒のダイスは、技能などを振るときに渡します。

6面ダイスと3面ダイスは、形が一緒なので(一応自分のイベントでは3面ダイスは木製で統一しています)あまり使わない3面ダイスを、KPである僕の手元に置いてます。あと、8面とか12面、20面もめったに使わないので、ゲームマスターの自分の手元に。
あとは、プレイヤーがダイスを振るときに、間違えていないかチェックしたり、困ってそうなら『これだよ~』と教えます。

因みに、自分はできる限り、1d〇〇って言葉は経験者が来た時にしか使わないようにしています。初心者が多いときは『6面のダイスを1回振ってください~1d6です~』みたいな言い方をします。

それぐらいです。でも、これに関しては本当にややこしいので、気にしなくていいです!

 

【どう進めていいかわからない】

これはありますよね。「どこに行けばいいの?」 「誰に聞けばいいの?」 「何を調べれば良いの?」ってやつ。「その手探り感が楽しい!」ってのもあるのですが、自由すぎると本当にわからなくなってしまいます。

この問題に関しては、思ったことをガンガン試していくしかないかなって思います。大抵は空振りに終わって悲しいのですが、ゲームマスター側もシナリオクリアしてほしいと思うので(多分)、なんらかのヒントなどはだしてくれると思います。

クトゥルフと関係なしに今まで、自分がプレイヤーとしてプレイしたシナリオで『生きる』『死ぬ』かはありましたが、シナリオが止まったとかはないので多分大丈夫だと思います。ゲームマスターが失踪したとかはありますけど(それはまた別のお話)

で、自分がオフラインセッションのゲームマスターの時はどうしているかと言うと、情報に応じて、ホワイトボードに探索できる場所を書いていきます。で、その場所の探索が終わったら、二重丸などを書き込み、次の場所に探索するよう方に促します(『◎事件現場』みたいな感じで)

他にも、プレイヤーがシナリオに関係ない質問した時に、ゲームマスターの自分が出したい情報をアドリブで出したりします。

ゲームマスター「(この町の失踪事件とか、怪異とかについて聞いてほしいなぁ)」

プレイヤー(探偵役)「この町ってマフィアとかいる?」

ゲームマスター(浮浪者役)「いないよぉ。平和な町だよ。(あ、このままでは会話が終わってしまう! そうだ!)でもマフィアより『危険』なやつがいるのさ(頼む聞いてくれ!)」

プレイヤー(探偵役)「なに?」

ゲームマスター(浮浪者役)「(よし! 聞いてくれた!)神隠しをする化け物だよ」

みたいな感じです。ちょっと強引だったかもしれませんが、とりあえずこんな感じのことをして、誘導したりします。それでも難しそうなら、冗談っぽく「浮浪者がもっと話したそうにあなたたちをチラチラもじもじしてるぞぉ!」って言います。

あと、本当にプレイヤーがどうしていいかわからない時は「こういうことを聞いたりできるよ~」とか「こういう聞き方をしてもいいよ~」とかも言ったりします。

ここら辺のバランスってすごい難しいですよね。うまく誘導できる人って本当に尊敬します。

もっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ→クトゥルフってどういうプレイを心掛けた方がいいの? もっと初心者編-前編

 

【緊張しちゃう!】

結局のところこれですよね。

知らないところで、知らない人同士で知らないことをするって本当に緊張しますよね。僕は未だにそうです。これに関してはわからないです。深呼吸したりするのもいいし、激しい運動や、声を出す、歌うとか、ストレッチなどをするとほぐれるのですが、自分の一番いいものを試してみてください! なんか無責任ですいません!

で、自分がオフラインセッションのゲームマスターの時はどうしているかと言うと、TRPGを始める前に、簡単なボードゲームをやったりします。

とにかくプレイヤーと自分が声を出す状況や、考える状況を簡単に作れるものってなんだろうなって思ったときに、ボードゲームって結構、楽だなって思いました。

アイスブレイク用にオススメのボードゲームってある?

他にもツイッターを覗くと、『一発芸します!』って人もいて、素敵だなって思いました。やはり、リラックスしている方が面白いですからね。楽しいことをするんだから、楽しくプレイしたいですよね。
そういう環境をどうしたら作れるのか、未だに勉強中です……。

 

【身内化している】

これも結構ありますね。「あそこのTRPGではああだった」と思い出話ぐらいなら良いのですが「これは〇〇かwww(他のTRPG中の時に起きた話)」やそのグループでしか伝わらない身内ネタとかが頻繁に飛び交ったり、一部の人が我が物顔でいたり……。

これに関しては、それが嫌なのであれば、そこのグループから抜けるの良いです。他にもTRPGグループは無数にあるので、身内ネタにとどまらず、そこの雰囲気が少し自分にあってないなと思ったら、違うグループに行くのをお勧めします。

ただ、当ブログで何回も言っていますが、1つの場所が駄目だったからと言ってTRPGを嫌いにならないでほしいです!

 

【まとめ】

以上、こんな感じですかね。で、何が言いたいかって言うと「自分のイベントではこんだけ努力してるんだよ!」って自慢したいわけではありません。初心者の不安なんて、全然、迷惑じゃないから大丈夫だよ!と言いたいのです。

そもそもベテランとか初心者とかTRPGにあるのでしょうか? それを言うなら、ベテランと呼ばれる人たちも問題を起こします。『メタプレイで神話生物の知識自慢』『身内化』、『プレイヤーをコマのように扱う』、『自分のアイディアを押し通す』、『こんなのクトゥルフじゃない!』、『こんなハウスルールは認めない!』など、書き出せばキリがありません(当たり前ですが、ちゃんとしている経験者の方もいます)

誰だって最初は初心者ですし、知識不足なことはあります。大切なのは周りに迷惑をかけずに、楽しくプレイすることが大事なんじゃないですかね。で。初心者の人が来た時に、ゲームマスターは大抵サポートしてくれますので、安心していいかなと思います。

ただ、「自分初心者だからなんも覚えなくていいわ! みんな優しくしろよ!」ってのも違いますからね!

以上です!

TRPGは時間は長いし、覚えることは多いので、色々不安なことは多いと思うのですが、是非プレイして、あなたのクトゥルフ神話TRPGのベストプレイスを見つけてくれたらなと思います。

 

こちらの記事もよろしければどうぞ→クトゥルフ神話TRPGって初心者向けなの?

==ルールブック==

6版はこちら

7版はこちら

もし、クトゥルフ神話TRPGをやってみたいと思ったら↓↓↓

スポンサーリンク