ラヴクラフト全集6を紹介ーTRPGグッズその14

2024年1月6日

今回は番外編と言うことで、今まで買ったTRPGのグッズの一部を紹介します。

紹介する基準は、TRPGに使えそうな物、TRPGの世界観をイメージして作られたグッズ、そのどちらも紹介していきます。

今回紹介するのは創元推理文庫より『ラヴクラフト全集6』です。クトゥルフの生みの親、H・Pラヴクラフトによる、短編集その6です。

前回の紹介についてはこちらをどうぞ→ラヴクラフト全集5を紹介!-TRPGグッズその13

一言でいうなら、今回の書籍はザ・ドリームランド! 作品に出てくるその殆どがドリームランドにまつわる話です。

ドリームランドってなに?-世界観を紹介その1

サプリを紹介1-ラヴクラフトの幻夢境(ドリームランド)

では、今回もどんな話があるのかを、超ザックリ、ふわっとした感じで説明します。
ちょっとのネタバレもいらないって人は、ここから読まないことをオススメします。

【白い帆船】

父や祖父の跡を継ぎ、灯台守しているバザル・エルトン。
満月が空高くにかかるとき、南方から白い帆船がやってきて、彼を誘う。
ある日、ついに誘いに応じ、白い帆船へと乗り込む。

ホラーってよりは、未知の世界への簡単な紹介的な話です。

【ウルタールの猫】

ウルタールという街では何人たりとも猫を殺してはならない。
そんな中、猫を殺すのを好む年老いた夫婦がいた。

童話的な話です。ドリームランドのウルタールを知るにはオススメの物語です。

【蕃神】

賢人バルザイ、若き神官アタルは、大地の神々の伝承に惹かれ、それを求めるために霧深き山頂へと登っていく。

先ほどでてきたウルタールの名前などが出てきます。8ページぐらいの作品です。

【セレファイス】

私は夢の中で、美しい都と出会った。それから何度も、眠っているときだけ、幼い時に夢見た幻想的な世界を満喫するようになった。
現実世界に嫌気がさしていたので、これはとても幸せなことだ……。

オチや、その手前まで見ると、色々と考えさせられる作品です。自分自身、夢を見たとき、凄くワクワクして、起きたとき酷くがっかりするときがあります。
そういった部分がすごく共感できる作品でした。

【ランドルフカーターの陳述】

友人のハーリィ・ウォーランと一緒に、奇妙で興味深い墓へと調査しに行くことにしたが、最深部にいるウォーランの様子が徐々におかしくなってきて……。

ご存じ「莫迦め、ウォーランは死んだわ」でおなじみの話と、ドリームランドでおなじみのランドルフカーターが出てきます。

【名状しがたい者】

オカルトを信じない友人に私は、オカルト現象について熱く語った。話の中で近くの廃屋が気になり始め……。

オカルト的な議論が中心で、物語自体は急に終わります。

【銀の鍵】

ランドルフ・カーターは30歳になった時、夢の世界の門を開く鍵を失くしてしまった。
夢の世界に行くことを諦め、現実世界に適応しようとしたが、あまりに虚しく、難しかった。

そんな中、一族に伝わる『銀の鍵』のことを思い出す。

これまた考えさせられる作品。『夢の世界』だからファンタジーな感じがするが、学校時代の青春や、留学先、昭和の想い出など、自分の聖域みたいなものにノスタルジーを感じることってあるよなぁって思う。

【銀の鍵の門を超えて】

ランドルフ・カーターが54歳で地上から姿を消した。そしてカーターの遺産を相続する話し合いが始まるが、そこに一人の異質な来客がくる。

最初は普通の話し合いが展開されるのですが、中盤あたりでドグラマグラばりの奇書めいた文章の嵐で、自分にはその部分だけ理解できませんでしたが、後半でラヴクラフトらしい展開になってきます。
そしてヨグ=ソトースが出てきます。ラヴクラフト作品では結構な頻度で出てきます。

ヨグ=ソトースってなに?-神々を紹介その5

【未知なるカダスを夢に求めて】

ランドルフ・カーターは、夢の世界で3度、「壮麗きわだかな都」を訪れたことがある。だが、その記憶はおぼろ気なのだが、もう一度あの都に行ってみたいと強く願うようになる。

もうSFホラーではありません。長編大ファンタジーです。クトゥルフ神話TRPGで有名な神話生物もバンバンでてきますし、飛んだり跳ねたり共闘したり、過去の友人に出会ったり、戦争したりと、胸がわくわくします。

◆まとめ◆

このランドルフ・カーターはラヴクラフトの分身と言われています。
すごい意外だなって思ったのは、ラヴクラフト作品はどちらかというと陰気な感じや、ホラー風味の強い作品が目立つのですが、こういう王道ファンタジーが好きな人とは思っていませんでした。
なので、この一冊で作品を通して、ラヴクラフトの普段感じていることなどが感じとれ、非常に味わい深い作品となっています。

もちろん、ドリームランド知らない人は「????」となってしまうかもしれませんが、ドリームランドに興味ある人は確実にオススメの一冊です。
あと、グールが凄く可愛らしく見えてきます。

食屍鬼(グール)ってなに?-神話生物を紹介その2

以上です!
クトゥルフ神話TRPGに限らず、TRPGグッズは色々とあります。
この他にも新しく入手したものなどを、このブログで紹介しますので、SAN値を0にせずに見てくれたら嬉しいです!

==ルールブック==

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