ガグってなに?ー神話生物を紹介その13
ガグ(英語でGugs)……夢世界の地下に追放されし不浄なる巨人。今回はこの生物を紹介します。
というわけで、クトゥルフ神話TRPGにでてくる化け物……通称『神話生物』を紹介しますが、軽く説明し、実際、シナリオで使ってみてどうだったかを紹介します。
SAN値チェックしながら見てくださいね!
神話生物についてはこちらの記事をどうぞ↓
神話生物ってなに?
今回紹介するのは『ガグ』という種族です。でっかい巨人で! 相手を捕まえて食う怪物! まさに進撃の巨人です。
粘土で作ってみました。ヘタクソだけどお許しを!
今回の内容
【基本的な特徴】
・見た目
・見た目はところどころ、黒く荒い毛に覆われていて、足は二2本だが、腕は4本ある。ピンク色の目、頭は垂直に割れている(頭の部分に口がついている感じ)、巨大な黄色の牙がある。
・大きさは6メートル以上ある(6版ではSIZ57程度)
・活動場所
・ドリームランドにいる。
ドリームランドってなに?-世界観を紹介その1
・地下世界で、巨大な円塔が立ち並ぶ都市を中心とする、巨大な王国を統治している。戸口一つでその高さは30フィートもあり、階段の格段の高さが1ヤードある
・コミュニケーション
・声はなく、顔の表情のみで話すらしい(ただイビキとかはかく)
・食べる物
・ガグは定期的にガストを食べているので、お互い敵意がある。
・なんでも大喜びで捕食するらしいが、ガストをよく食べ、夢見る人(ドリームランの世界に来た人間)もかつて食べれていて大好物。
・倒し方
・4d6のかぎ爪が2回放たれるので、肉弾戦はやめたほうがいいです。
・その他
・食屍鬼(グール)を非常に恐れている。可能であれば彼等を避けている(理由は不明)
・『レッドフックの恐怖で登場した』クトゥルフ神話の神柱の1柱、女悪魔の『リリス』の本来の姿は、雌のガグであると噂されている。
・呪文を数種類知っている。
【能力】
・平均4d6を超えるかぎ爪の威力
・1本の腕で2回攻撃できる
・8ポイントダメージ軽減する装甲を持っている
・耳が良く、起きているときであれば、ちょっとした物音にすら気づく
※と、原作には書いていますが、ルールブックには聞き耳の技能をもっていません!
【考え方】
※資料が少なすぎるためわからないですが、ファンタジーものに出てくる蛮族って感じのイメージが個人的にはあります。
【宗教や文化】
・様々な邪神を崇拝しているが、その儀式が胸糞悪すぎて、地下世界へ追放された(クトゥルフ神話の奴らが引くほどの儀式ってなんなんでしょうね……)
※資料が少なすぎるためわからないですが、個人的には、能筋みたいなイメージがあるようにみえて、実はINT(知性)は人間と同じくらいありますし、王国などを築き、儀式などもするので、多分なにかしらの文化などはあると思います。
【人間との関係】
※資料が少なすぎるためわかりませんが、多分人間は食べられちゃいます!
【ガグの持ち物】
※資料が少なすぎてわかりませんが、王国を築いているのでなにかしらはもっていると思われますが、ドリームランドは電子的なものなどを持ち込めない世界(中世ファンタジーみたいな)なので、原始的なものしかないんじゃないのかなぁと思います。
【出典(データ&ステータス)】
※詳しいステータスは、6版のルールブックから参照してください。
今回のガグに関しては
- 『クトゥルフ神話TRPG(6版)』
(6版の基本データやステータスを掲載) - 『ラヴクラフト全集〈6〉』の『未知なるカダスを夢に求めて』
(作品に登場)
を参考にしました。
初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『未知なるカダスを夢に求めて』です。
・フリー素材
wikiすらないガグですが、フリー素材はちらほらありますし、立ち絵、画像などにもなっています。
流石に知名度はそこまでないせいか、いらすとやにはまだありませんでした。
ニコニコ静画のヨウサイさんのガグ
BOOTHのまーるぶまんじゅうさんのガグ
【ガグに関する主観的な感想】
ここからは、ガグを自分のイベントで使った感想を、主観100%で言います。わかりやすい怪物!
・わかりやすい敵!
大きな巨人で、全てを食べ、襲い掛かってくる。もう進撃の巨人です。
立体起動装置が必要になるんじゃないかってくらいわかりやすいです。
ドリームランドにいるので、その時に出現させても良いですし、なんらかのエラーで現代に現れてしまったとかでもいいですよね。
・わかりやすい攻撃方法
神話生物によっては、複雑な攻撃方法など使うものもいますが、ガグは非常にわかりやすいです。噛みつく! 踏みつける! 殴打! KP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)にもプレイヤー的にも非常にスッとイメージが入りますよね。
ただ、ごくまれに呪文を2、3個知っているガグもいます。そいつは奇行種です! 気をつけて!
・わかりやすく強ぇ!
かぎ爪で殴打すると4d6のダメージが入ります。人間がミンチのように吹き飛ぶ場合があります。
その日人類は恐怖するわけです。しかもそんな名状しがたい恐ろしい巨人が、もしかしたら集団でくるかもしれません。
そうです。そんなガグですが……シナリオに使いづれぇ!
【まとめ】
こんな感じで、自分のイベントに出てきた神話生物を粘土フィギュアにして紹介しますので、神話技能を増やしつつ見て頂けたら嬉しいです。
と、まぁ「結局使いづらいのかよ!」って思うかもしれませんが『外にガグが出現したが、キャラクターたちは気がついていない。その間にどうにか脱出方法を探す。そこでガグを操っていた人間がわかり……』とかだったらできるかなと思います。ガグをラスボスにせず、災害やギミックとして扱うみたいな感じですね。
他にも、ドリームランドで、ガグの襲撃から逃げたり、ガグに捕まったがなんとか脱出するとか。まあ、やり方次第だとは思いますが、戦えば最悪即死もありえるのでご注意を。
ただ個人的に好きなんですよねガグ。なんというか本当にわかりやすいマスコット的な可愛さがあるなって感じです。
そんなガグですがクトゥルフ神話TRPG(6版)にはいますが、新クトゥルフ神話TRPG(7版)にはいません。なんでだ!
◇オマケ:他作品に登場するガグ◇
流石に擬人化はないだろ……って思ったらありましたし、他作品にも登場しています。
・ガグ(Elona)
日本製ローグライクフリーゲーム。正式な名称は “Eternal League of Nefia” だが、 Elona と表記されている。
そのゲームに登場するNPCの1体。クトゥルフ神話本来の姿というよりはオークの戦士っぽい姿。
・アルベド(オーバーロード)
丸山くがね作、ライトノベルを原作としたアニメ作品。
二つの角が生えたロングヘアーの女性。
※正直ガグ要素ないだろ!って思ったら、『その正体は、夢見る国の化け物と融合した姿』、『大口ゴリラと罵られている(ガグの口もでかい)』、『下の毛が濃い(ガグの毛も濃い)』ことから、ガグではないかと、考察されているようです。凄いところからモデルにしてきたな!
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