飛行するポリプってなに?ー神話生物を紹介その12

2024年4月5日

飛行するポリプ……地下世界の奥に潜む邪悪なるもの。今回はこの生物を紹介します。

というわけで、クトゥルフ神話TRPGにでてくる化け物……通称『神話生物』を紹介しますが、軽く説明し、実際、シナリオで使ってみてどうだったかを紹介します。SAN値チェックしながら見てくださいね!
どの画像を使っていいかわからないので、自分で粘土を作ることにしました。ヘタクソだけどお許しを!

神話生物についてはこちらの記事をどうぞ↓
神話生物ってなに?

今回紹介するのは『飛行するポリプ』という種族です。見た目も特殊能力も攻撃方法もえげつない化け物です。

【基本的な特徴】

・見た目

・見た目は半ポリプ状で翼がなくても空を飛べる上に姿を見えなくすることができる。視覚はない(ルールブックの画像には目がありますが)

・大きさは5メートル以上(6版ではSIZ50程度)

・活動場所

・6億年前(ラヴクラフト全集242ページではそう書かれているが、ルールブックでは7億5千年前)に地球に来て、玄武岩造りの都市をいくつも築いたが、イスの偉大なる種族に追いやられ、現在は洞窟に暮らしている。

・コミュニケーション

・吐き気を催す口笛を吹くような音をだす。

・食べる物

・他の生物を見つけ次第、捕食する。

・その他

『ポリプ状の化け物がが飛行している』から『飛行するポリプ』と呼ばれているだけで、名前ではない。盲目のものとも呼ばれている

・イスの偉大なる種族にかなりの恐怖を植え付ける存在。

イスの偉大なる種族ってなに?ー神話生物を紹介その14

【能力】

・空を飛べる。

・自分の姿を見えなくすることができる。

・突風を起こせる。

・風で相手を吸い寄せる。

・触手で攻撃できる。

・4ポイントダメージ軽減する装甲を持っている上に、物理的な攻撃は最低値のダメージしか増えない。

【考え方】

※資料が少なすぎるためわからないですが、INT(知性)は人間より高いです。そりゃあ都市を築いていますし、化け物ってよりは高度な知能を持つ、地球外生命体って感じかもしれません。
そして、イスの偉大なる種族でも彼らの精神は交換できない構造をしているらしいので、知性を持った邪悪な塊なイメージです。

【宗教や文化】

※資料が少なすぎるためわかりませんが、都市を築いているので、なんらかの文化などはありそうです。

【人間との関係】

※資料が少なすぎるためわかりませんが、洞窟に近づく者は皆殺しにするって書いてあるのでお友達になれるとは思えません!

【飛行するポリプの持ち物】

※資料が少なすぎてわかりませんが、知能は高いのでなにかしら持っていると思われます。
しかし、クトゥルフ神話TRPG(6版)の201ページを読むと、『テクノロジーは何も残っていない』、『技術レベルは中世の終わり程度のものと推測するしかない』と書かれているので、その程度なのかもしれません。

【出典(データ&ステータス)】

※詳しいステータスは、6版のルールブックから参照してください。

今回の飛行するポリプに関しては

初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの時間からの影です。

【飛行するポリプに関する主観的な感想】

ここからは、飛行するポリプを自分のイベントで使った感想を、主観100%で言います。なにかを守る門番にはもってこいだと思います。

・見た目が怖いし、不可解!

まずイソギンチャクのような奴が翼を持たずに浮遊しているのが怖いです。実際飛行するポリプを見て失う正気度ポイントは最大20いきます。その登場シーンはインパクト大です。

・謎の突風攻撃! 謎の固定攻撃! 謎の不可視の能力!

これは主観ですが、クトゥルフの神話生物って物理攻撃や触手攻撃が多い傾向にあります(もちろん、ノフ・ケーのような例外もいますし、他にもいます)
ただ、この飛行するポリプは謎の突風攻撃をしてきます。しかも突風の犠牲者となった者は吹き飛ぶだけ……じゃなく、肉が骨から引きはがされます。もう怖いです。

ノフ=ケーってなに?ー神話生物を紹介その10

更に以前紹介した、星の精のように自分の姿を見えなくすることができます。
聞き耳を使えば大体の場所はわからなくはないですが、それでも攻撃を命中させるのは至難の業です。

星の精ってなに?ー神話生物を紹介その9

いきなり半ポリプ上の化け物が飛んできたと思ったら、突風を起こし、近くの仲間の肉が引きはがされ、その化け物は姿を消し、去っていくとかトラウマものです。

・倒せないわけじゃない。

絶望的な相手ですが、倒せないわけじゃないです! いや、倒せない……わけ……じゃ……。
すいません、倒すのはかなり困難ですが、一応熱や電気だとダメージを与えられるので、そういった武器をシナリオ中に用意したり……いやそれでも倒すのはかなり困難かと思われます。

・門番として使う。

洞窟探検に行ったときに現れる門番みたいな立ち位置で使っても良いと思います。
『探索者が奥へ進むと、誰かが死んでいる。先日行方不明になった探検サークルの先輩だ! 先輩は骨と肉が引きはがされている……おや、なんだ耳をすますと不気味な音が微かに聞こえ、いや、近づいてくる!』
みたいな感じで。

冒険ものにするのなら、シナリオのメインとなる神話生物とではなく、『洞窟の先に二つのフロアがあって、Aのフロアはシナリオに関係ない。だが、宝箱があるが、飛行するポリプがいる。行けばアイテムがゲットできるが、襲われる危険性もある』ぐらいの位置づけの神話生物にするのもありです。

個人的には、戦うってよりは、どうにか逃げる系のシナリオの方が楽しいのかなと思います。
もしくは、集団で襲い掛かってくることもあるので『なんとか1体倒したが、後日集団となったポリプがハリケーンを起こしたのを見てしまい……』みたいなオチもできるかなと思います。

【まとめ】

こんな感じで、自分のイベントに出てきた神話生物を粘土フィギュアにして紹介しますので、神話技能を増やしつつ見て頂けたら嬉しいです。

因みに、本当に私事ですが、昔商店街を歩いていたら、自転車に乗ったおじいさんが、自分の歩く速度で自転車で並走してきて、その間ずっと口笛を吹いてたのですが、その音色がすごく頭が痛くなる音色でした。あのおじいさんは飛行するポリプだったのでしょうか!
アイデアで思いついてしまった僕はSAN値チェックです。

次回→ガグってなに?ー神話生物を紹介その13

==ルールブック==

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