漁船アタックってなに?
※このブログには『クトゥルフの呼び声』のネタバレを挟みますので、見たくない人はブラウザバックをお願いします!
では、説明します!
クトゥルフの呼び声ってどんな話?
クトゥルフ神話TRPGは、クトゥルフ神話からきていますし、クトゥルフというのはH・P・ラヴクラフトが書いた『クトゥルフの呼び声』にでてくる邪神様です。
この『クトゥルフの呼び声』の話を簡単に説明すると
『自分の叔父が不審死を遂げ、それを調査すると、いつのまにやらこの世界では、邪神の都が浮上しかかっていて、その影響で、世界各地の芸術家がおかしな彫刻を作り、名状しがたい冒涜的な絵を描き、奇妙な邪教の集団が忌まわし儀式をし、暗躍している』
という話です。その話の中に……
『ある船員たちが、その邪神の都『ルルイエ(ル・リエー)』に到着し、そこで彼らは、邪神『クトゥルフ』に遭遇する。
船員たちは犠牲を出しながらもルルイエから脱出するが、しかしクトゥルフが追いかけてくる。
そこで、船員の一人『グスタフ・ヨハンセン』はアラート号という魚船でクトゥルフに突撃をし、撃退する。
しかし、クトゥルフはすぐに復活しようとするので、その隙に逃げたのだった』
という話です。
もっと詳しく知りたい人はこちら→クトゥルフの呼び声ってどんな話?-クトゥルフ神話を要約その1
とまぁ、この話のせいで巷では『漁船に負けた神(笑)』なんて馬鹿にされたりもします。(あれは『クトゥルフ』ではなく、『クトゥルフの星の落とし子』なんて話もありますが)
『クトゥルフ 漁船』でツイッターなどを検索するとクトゥルフに対する汚名が書き込まれていたりします。『漁船アタック』なんて言葉もあるくらいです。
ここからが本題です。あえて、さっきの説明では漁船と書きましたが、この漁船、存在しません!
漁船で沈んでいなかった
色々なクトゥルフ神話の訳がでているのですが、宇野利泰訳だとアラート号は『商船(もしくは武装快速線)』と書かれていて、大瀧啓裕訳だと『貿易船(もしくは重装備の蒸気船)』と書かれていて、『漁船』とは一言も書かれていません。
原文を持っている人に話を聞いてみると船のところは『heavily armed steam yacht(重武装の蒸気ヨット)』と書いているらしく、漁船って感じではない気がします……。
もしかしてこれは、クトゥルフ神話TRPGのルールブック(6版)の『クリティカルとファンブルってなに?(6版)』や『正気度ロールってなに?』みたいな感じで、間違えて広がってしまった系の話かもしれませんが、情報を知っている人がいたら教えてください!
これも一つの文化
これ、毎回、言っていますが「間違った情報を流すな!」とかそういう記事ではありません。
あくまでも、新しく知りえた雑学として興味を持っていただきたいですし、誤って広がった情報は、それネタはネタで楽しんでいくのが良いというのが自分の考えです(そもそも漁船が完璧に間違っているどうかすら、まだわかりません)
と言うわけで、こんな感じで調べてわかったことはこのブログで紹介しますのでよろしくお願いします。
そういえば、書いてて思ったのですが、武装快速船ってなんですか!? 昔の商船とか貿易船って大砲を積んでいるのですか?
ぶっそうだなぁ~。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません