クトゥルフってどういうプレイを心がけたほうがいいの?
さて、当ブログで、色んなクトゥルフのことを書いてきました。
が、そんなブログを見た知人に「いや、結局、いざTRPGが始まったら、どう遊んでいいかわからんし、何を気をつけたほうがいいのかわからんよ!」と言われました。
確かに! すいませんッッッッッ!
と言うわけで、今回はTRPGを初対面通しでやる際に「こうしたほうがいいんじゃないのかな」ってのを書こうと思います。
ただし、あくまでも僕個人の考えなので、「こういった考え方もできるよ~」程度に受け取ってもらえたらなと思います。
今回の内容
【シナリオに協力的になろう】
まず、これ!
時々、TRPGを『ゲームマスターVSプレイヤー』だと思っている人がいますが、僕は違うと思います。
あくまでも、ゲームマスターは進行&審判みたいなもので、プレイヤーを良い感じに誘導してほしいし、プレイヤーもゲームマスターの意図をくんで、協力してほしいです。
って書くと「なんでもかんでもゲームマスターの言う通りに進まなくちゃいけないのか? 俺たちは操り人形じゃねぇ!」って思う人もいるかもしれませんがそうじゃなくてですね。例えば……。
ゲームマスター「貴方たちはいま、サークルの温泉旅行に来ています」
プレイヤー「ゲームマスター。僕のキャラは温泉嫌いなので、温泉旅行にはいきません」
ゲームマスター「では、渋々ついてきたか、別の目的があるとかでもいいですよ」
プレイヤー「いやです。温泉旅行嫌いなのでいけないです」
ゲームマスター「OH……」
例えば……。
ゲームマスター「では、物語の終盤です。あとは祭壇に剣を突き刺せば、邪心の復活は止めれます。祭壇がある洞窟に行きますか?」
プレイヤーA「行きます!」
プレイヤーB「行くぜ!」
プレイヤーC「いや、なんか飽きたから帰ります。では皆さんサヨナラ」
ゲームマスター「でも、邪神が復活を……」
プレイヤーC「いいですよ。A、Bに頑張ってもらって、無理だったら諦めます」
ゲームマスター「OH……」
例えば……。
ゲームマスター「目が覚めるとあなたは、見たことのない部屋の中にいます? 何をしますか?」
プレイヤー「怖いので、そのまま餓死します」
ゲームマスター「OH……」
こんな感じです。
もちろん本来はゲームマスターがそうしないように誘導しなくていけないですが、プレイヤーも最低限の話の本筋ぐらいは協力的になってほしいです。
【発言を恐れず、ただし自分ばかりが主張せず】
TRPGは自由なゲームなので、基本的には好きに提案していいのです。
TRPGの最中に、情報提供者に話を聞く場合、脅すような話し方や賄賂を渡す、己の容姿を使い、色仕掛けをしたり……と提案するだけなら自由ですし、戦う場合も、正面から行っても、どこかに隠れたり、敵に寝返るフリをしたり……とこれも、提案するだけなら自由です。
なので、色々アイディアを出してみてください。あなたがアイディアを出すことによって、他のプレイヤーも刺激されアイディアを出しやすくなります。
もちろんゲームマスターもプレイヤーが自由に発言や質問ができる空気を作らなくていけません。
そうやって、プレイヤーがアイディアを出し、プレイヤー同士でアイディアを出し合うために話し合いをしたり、ゲームマスターが時にはアイディアを承諾し、時には条件をつけたりすることによって、物語の展開にオリジナリティが生まれ、とても魅力的な時間になります。
もちろんゲームマスターによっては、プレイヤーの提案を全て却下する人もいるかもしれません。そういうゲームマスターとは二度とやらなければいいだけです。
ただしゲームマスターもプレイヤーが、通常戦闘で「戦いの中で、相手を一瞬で凍らせ破壊する能力に目覚めませんか?」とか言い始めたら断って大丈夫です。
【気遣いは忘れずに】
でも、ここで言いたいのは自由と好き勝手は違います。
100歩譲って、キャラクターが勝手に自殺するとかは良いとしましょう。
でも、他の人の出番なのに、盛り上がりとは別に過剰に騒いで邪魔したり、ゲームマスターが決めなくちゃいけないことを勝手に決めたり、ダイスを勝手にふったり……と、まぁ当たり前のことですね。
他にも、ゲームマスターが決めた判定に理由なく駄々をこねたりするのは違います。
例えば戦闘中に……。
ゲームマスター「貴方は、敵の攻撃を受け、5のダメージを食らいました。あなたは倒れます」
プレイヤー「ゲームマスター! このキャラは少年ジャンプが凄く好きなんです。なので腹に少年ジャンプを入れてたということで、なんとかダメージを減らせませんか?」
ゲームマスター「そうですね……じゃあ幸運成功したら、たまたま新刊の少年ジャンプを腹に入れていたということで」
みたいなのは全然僕は良いのですが……。
ゲームマスター「貴方は、敵の攻撃を受け、5のダメージを食らいました。あなたは倒れます」
プレイヤー「それは困ります。今回は2のダメージにしませんか?」
ゲームマスター「そうですね……じゃあ、なにかいいアイディアがあれば良いですよ」
プレイヤー「アイディアはないですけど。困ります」
ゲームマスター「僕も困ります」
プレイヤー「……」
ゲームマスター「……」
プレイヤー「……」
ゲームマスター「……(´・ω・`).;:…(´・ω…:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..」
こういうのは流石に困ってしまうので、何か良いアイディアを出すか、他のプレイヤーが助け船を出してあげてもよいかもしれませんね。
もちろん、中にはゲームマスターが無茶苦茶なことを言って、プレイヤーを理不尽に殺そうとする暴君みたいなのもいるので、そういうゲームマスターとは二度と(以下略)
【ロールプレイは努力目標】
ロールプレイとはキャラクターを演じることです(ロールプレイってなに?参照)
で、TRPGやるときに「ロールプレイしなくちゃいけないのか?」って言うと、無理にしなくていいと思います。
そこのイベントがロールプレイするってのが目的ならいいのですが、やはり恥ずかしい人もいるので「TRPGはロールプレイするもの!」ってのも違うかなって思います。
もちろん出来たら楽しいし、物語性もあるのですが、無理に強要するものでもないかなぁと思います。
なので、まぁ実際やるときも「おいそこのお前! 情報をよこせよ!」みたいな感じで、キャラになりきるのではなく、「では、僕は『情報をくれよ』みたいな感じで、その人に話しかけます」みたいな感じでロールプレイをすれば良いかと。
以上そんな感じですかね。
最初にも言いましたけど、あくまでもこれは僕の考えです。人によっては『ゲームマスターVSプレイヤー』とか『自称鬼畜ゲームマスターの殺戮ショー』をやりたいとか、人の数だけTRPGの考え方は違います。
ですが、僕はTRPGは『みんなでいい物語を作る遊び』だと思っているので、終わった後(例えお話がどういう結果になろうとも)みんなが笑顔になってくれれば、それでいいんじゃないのかなと思います。
とりあえず、自分だけがとかじゃなく、みんなで楽しくやってほしいんですよね。
あと、気の置ける仲間同士だったら、今回解説したことなんてぶっちゃけ全部無視しちゃって大丈夫です。
どうやるかではない! 誰とやるか! それがTRPG!……じゃなくて、人生にも言えることですよね~。
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