クトゥルフ神話TRPGって初心者向けなの?

2023年12月23日

時々「クトゥルフ神話TRPGは初心者向きじゃない!」という意見を聞いたりします。

結論から言うなら、良いプレイヤー達やゲームマスターとやるならなんでも楽しいです僕は。

今まで、『深淵』、『ソードワールド』、『パラノイア』、『大活劇』、『Og』、『ダブルクロス』などを体験してきました。あくまでも1、2度ぐらいしかやってないのですが、ゲームシステム自体に嫌な感情を持ったことはないです。

では、なんで「クトゥルフ神話TRPGが初心者向けではない」という意見があるのでしょうか。
今回は、色んな人に聞いたり、見たりした意見をここに載せ、それに対しての自分なりの意見を書きますので、良ければ参考にして頂けると嬉しいです。

「ルールが複雑! なにしたらいいかわからん!」

これに関してはKP(キーパー:ゲームマスターと同じ意味)としてなら多少は複雑だと思いますが、プレイヤー側は基本的には『1d100を振る』、『HPを管理』、『正気度を管理』ぐらいなので、他のTRPGとそこまで変わらないかなぁと思います(細かいものはありますが、他のTRPGも結構細かいルールはあるような気はする)

ただ、クトゥルフ神話TRPG(6版)はルールブックの書き方がわかりにくい部分が結構あります。なので、ハウスルール前提として遊ぶような文化ができています。
それに対して複雑というのであれば、確かにクラシックルールで遊ぶのは推奨しません。

ハウスルールについてはこちら↓
ハウスルールってなに?

「技能が意味わからん!」

基本的にはキャラクターシートに書いてあることどおりです。登攀=登る 隠密=気配を消す 跳躍=ジャンプ 射撃=銃を撃つ 回避=物理的な回避などなど。

で、「どれを取っていいかわからん!」って場合は、推奨技能を聞いたり、キャラメイク重視で技能を取ったりするのもいいし、僕は『全ての技能を使う』ってことは一度忘れて、行動を重視しプレイするってのをメインにする時もあります(技能を使わずに何かを探すとか、技能を使わずに人に話しかけるとか)

推奨技能についてこちら↓
推奨技能ってなに?

あと、シティシナリオならとりあえず、言いくるめや説得、信用を取ってみたり、戦闘がありそうなシナリオなら射撃や応急手当を取ったりしていました。

自分の考えですが、『取った技能をシナリオ中に全部使おう』というよりは、『メインの技能が2つぐらい使えればいい。あとは物語を進めるほうに力を入れる』みたいな考えが強いです。

「キャラが死んでしまう! 不条理に!」

これに関しては、確かにその通りです。割と不条理に死んだり発狂するシナリオもあります。そういうシナリオばかりだけじゃないですが、そういうのもあります。

だからこれに関しては、本当にその通りだと思います。

実際、自分がTRPGをした時に、キャラクターが死んでしまったときは(例え不条理じゃなくても)、凹んでしまう初心者のプレイヤーは多かったですね。

「最後は破滅しかない!」

キャラクターは冒険を重ねれば重なるほど、クトゥルフ神話技能が増え、更なる力を身につけるかもしれませんが、最大正気度も減り、最後は死か引退が待っていることでしょう。

そうなるとずっと遊べるというよりは、キャラクターは破滅に向かって進むような感じです。

これに関してもそうだなと思います。そもそも日本で発売された最初の『クトゥルフの呼び声』のルールブックを見ると、『世界の破滅を防ぐためなら探索者一人の死など大したことなどない』、『高い死亡率をもつゲームですから、プレイヤーはキャラクターに深い思い入れを持たない方がいいでしょう』と書いてあったのは笑いました(でもそういうのに対して『敵意や恨みなどを持たずに楽しむことが大事』とも書いてあります)

ただ余談ですが、キャラクターを連続で使う人ってそこまで見かけてないんですよね~

継続探索者についてはこちら↓
継続探索者ってなに?

「ルールブックが高い!」

クトゥルフ神話TRPGのルールブックって6000円ぐらいしますからねぇ。でも僕はこれで9年近く遊んでいますし、フリーシナリオもかなりあるので、1回買っちゃうと暇しないってのはあります。

ただし、軽く買えるものではないので「一度体験に行く」ってのを経験し、「周りに遊ぶ人がいる」、「キャラが死んでもいい」という二つの条件がクリアできるなら買っても良いかなと思いますし、最初のうち「ルールブックなくてもいいよ」ってところで遊び、気に行ったら買うってのもありです。

因みにこれ、クトゥルフ神話TRPGだけじゃないです! 全てのTRPGは一度体験した方が良いと思います! 動画とか見学でもいいかもしれませんが、体験しないととわからないことってたくさんあるんですよね。

ルールブックに関してはこちらの記事をどうそ↓
クトゥルフ神話TRPG6版と7版の違いってなに?

「クトゥルフがTRPGの代表顔してるのが気に入らない!」

これ結構聞きますね。つい前に、今のクトゥルフブームを知らない、昔のTRPGゲーマーの人に、クトゥルフの話をしたら「え、なんでそんなの流行っているの!? 変態なの!?」とびっくりされたのは笑いました。

僕自身、2011年のクトゥルフブームでクトゥルフを知った人間なので違和感はないのですが、昔の人からしたら、これはかなり異例なんでしょうね。

って言っても、実際、2011年に動画がヒットして、そこから人々に流行ったのでこれに関してはどうしようもないと思います。というかそれに対抗するなら、自分で動画などを使って、広めたいTRPGなどを布教してほしいです。

これ、煽りじゃなくて本当にやってほしいです。
去年の10月ぐらいに『深淵』というTRPGをプレイしました。これがめちゃくちゃ面白くて、『寿命を削り、運命のカードを選択しながら、自分の運命が決まっていき、物語を彩る』というシステムが好きで、凄く楽しかったです。

つまりは世の中には、色々なTRPGがあって、普通に楽しいんですよね。「このTRPG面白いよ!」って言うのがあれば、是非、ブームを作ってほしいです。

「1920年代がわかんねーんだよ!」

クトゥルフ神話の世界は基本的に1920年代がメインですが、これに関してはごめんなさい! 僕がゲームマスターするときは現代ですし、割と法や倫理観がガバガバになっています。ほんとうにごめんなさい!

逆にプレイヤーとして、1920年代とかやった時の感想ですが、楽しいですよ! ファンタジーのTRPGを初めてやるのと一緒でKPが「この世界にはまだそういうのは存在しないんですよ」とか教えてくれて新鮮で面白かったです。
これが別にサイバーパンクでも、原始時代でも、ディストピアでも同じ感想を抱きますね(因みにクトゥルフは現代のフリーシナリオが結構多いですし、サプリもあります)

まとめ!

結論としては、クトゥルフ神話TRPGは初心者でも、全然楽しめると思います(ただし不条理なのが嫌とかなら別ですが)

というか逆に『上級者向けTRPG』、『初心者向けTRPG』というのがなんなのかがわからないですし、色々なTRPGをそういう『難易度』として分類したことも考えたこともないですね。

正直、周りのプレイヤーなどが楽しければ僕はなにやっても楽しいです(もちろんTRPGによってはシステムが単純、複雑はあります)ので、あとは好みの問題だと思っています。

これが『将棋』をやるのか『ドッチボール』をやるのかの違いなら、周りのプレイヤーとかそこまで関係ないのですが、基本的にはTRPGは『お喋りをして遊ぶ』ってのがメインなのです。
僕は色んなシステムを初心者として体験しましたが、これは初心者向きじゃない!ってことはなかったです(もしメーカー側で「これはTRPG初心者向きではない」と断言している会社があったら教えて頂けると嬉しいです)

なので、個人的な意見としては、興味をもったものをやるべきです。
ファンタジーが好きなのに、無理してわかりやすい原始人のTRPGとかやりたくないのにやるってのも違うと思いますし、クトゥルフが好きならクトゥルフを体験しに行くべきです。

あくまでもTRPGは遊びなので、まずは……

①興味の持ったTRPGを体験しに行く(※初心者歓迎やルールブックなくても大丈夫レベルの安全なイベント会場やお店、ゲームマスター探しをまずはやってください。ここで変な所に行ってしまうと二度とやりたくなくなります)

②何度か体験するor周りでできそうな人を探す(ルールブックを買ったがいいが、周りにやる人がいないと悲しい)

③ルールブックを買う

の流れをオススメします。

で、①の段階で満足しちゃったらそれはそれで良いですし、他のTRPGもやってみたいなって思ったら、他のTRPGを体験しにいくのもアリです。

僕自身、初TRPGはパラノイアで、次にやったのがクトゥルフをやり、5年ぐらいクトゥルフばかりやっていました。それから、色々なTRPGを体験しましたが、クトゥルフがシステム的にわかりやすかったですし、システムが好みでした。

世界観の好みで言ったら、ダブルクロスや深淵とかなのですが、システムはクトゥルフが好きです。でもこれはもう単純に好みの話なんですよね。
だからもう自分の好きなものをやるべきです。だって楽しいことをしようとしているんだから。あくまでも遊びなので、まずは遊んでみてください! それがTRPGです。そしてクトゥルフ以外にも不条理なものはあるので注意してください!

==ルールブック==

もし、クトゥルフ神話TRPGをやってみたいと思ったら↓↓↓

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