ネクロノミコンってなに?
ネクロノミコンとはクトゥルフ神話に登場する魔導書の1つです。
その知名度は圧倒的で、クトゥルフ神話以外にもあらゆる場所に登場してきます。
クトゥルフ神話TRPG(6版)、クトゥルフ神話TRPG(7版)などのルールブックの裏にある
『久遠に臥したるもの、死することなく 怪異なる永劫の内には、死すら終焉を迎えん』はネクロノミコンの一節だったりします。
ではこのネクロノミコンがなんなのかを今回は簡単に解説していきます。
今回の内容
【アブドゥル・アルハザードが残した伝説の魔導書】
妖術師であり、詩人『アブドゥル・アルハザード(またはアブドル・アルハズラット)』が書き残したのがネクロノミコンです。
※因みにアブドゥル・アルハザードは700年代の人物です。
このネクロノミコンには、様々なことが書かれています。
・ニャルラトテップ、アザトース、クトゥルフ、ヨグ=ソトース他様々な有名な神格についての解説
・有史以前の地球の歴史
・多くの呪文
・その他色々
これらのことが詳しく書かれているのですが、800ページ以上もあり、隠喩を多く使っているため、読むのは困難と言われています。
ただ、クトゥルフ神話関係の参考文献としては『これ以上のものはない』と評価されています。
ニャルラトテップ(ニャルラトホテプ)ってなに?-神々を紹介その3
【派生するネクロノミコン】
伝説的な魔導書であるため、様々な翻訳などが出回りすぎています。
・オリジナルのアラブ語版
※この時は『ネクロノミコン』ではなく『キタブ・アル=アジフ』がタイトル。
・ドゥリアック語版
・ギリシャ語版
※テオドラス・フィレタスが翻訳し、『ネクロノミコン』というタイトルにした。
・ラテン語版
・ディー博士の英語版
・その他様々
とこのようにかなりの種類で出回っています。
『その他様々』と一括りにしましたが、自費出版や、ペーパーバックなどもあります。
ただし、その殆どが、全てを訳していないため、間違っている部分や簡略化されているものなどあります。
あくまでも主要なのは5つだけです。
【君だけのネクロノミコンを作ろう】
粗悪品や、1部抜粋みたいなネクロノミコンが出回っているため、「自分だけのネクロノミコン作れるんじゃね?」って思いました。
シナリオを作成するときに、魔導書の1つとして出して『ネクロノミコン』ってタイトルにすれば、名前の知っているプレイヤーは喜ぶかもしれません。
ただし、シナリオ内でよくよく調べると『色々と間違っている部分がある』などすれば逃げ道も作れます。
逆に、『ネクロノミコンと書かれたオカルト小冊子で、すべてが信憑性のないものだが、1つだけ書かれている呪文が実現可能だったため、それをもとに事件が発生する』なんてことも書けますね。
※ただあくまでも、しっかりと調べたら出会える書物なので、粗悪品と言えど、そこら辺のコンビニにあるわけではありません。
因みに調べたら、ラヴクラフト存命中に「ネクロノミコンを作ろう!」って企画もあり、実際に作ったりもしたようです。なんて名状しがたい冒涜的な行いなんだ!
【出典】
今回のネクロノミコンですが、もう色々な場所に登場し、ちりばめられています。
なんなら、ラヴクラフトの未完成の作品にすら出てきます。
ただ、しっかりと知りたい場合は、キーパーコンパニオン、クトゥルフ神話TRPG(6版)、クトゥルフ神話TRPG(7版)がオススメです。
【まとめ】
まとめると
・クトゥルフ神話での王道的冒涜すぎる魔導書
・ページ数が800近くありヤバイ
・様々な翻訳が出回っている
と、その道の人間なら、知らない人はいないレベルの書物です。
もしかしたら、ふとコミケなどに言ったときに、偶然手にしてしまうこともあるかもしれないですね。
ただその瞬間、あなたの日常は崩壊し、深淵より奥深くにある暗澹たる世界へ足を踏み入れることになりますが……。
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