クトゥルフ神話TRPGで誤解されていることってある?
僕自身、『ルールブックは買ったけど、早くプレイしたい!』と思い、クトゥルフ神話TRPGを遊び始めた人間だったりします。
ですが、間違ったまま覚えてしまっていることもあり、よくよく調べてみると「あれ、違った!」と思うこともあります。
というわけで、今回は、色々な人の話や自分自身の経験をもとに『クトゥルフ神話やクトゥルフ神話TRPG』で誤解されいそうなことを紹介します。
今回の内容
【TRPG=クトゥルフ神話TRPGじゃない】
そんな奴おらんだろって思っていたのですが、ごく稀に聞きます。
まあでもTRPG知らない人からしたら未知の領域ですからね。
ゲームを知らないお母さんが『ゲーム機=ファミコン』ってなんでもかんでも言うような感じですし、エヴァのことをロボットって言ってしまう感覚に近いです。
そんなTRPGですが、数百以上の種類があります。
そして、ジャンルも様々です。
・ファンタジー
・時代劇
・学園もの
・現代もの
・異能力系
・SF
・原始時代
・ホラー
などなど。
クトゥルフ神話TRPG以外にもたくさんありますし、判定方法やギミックなども無数にあります。
【ラヴクラフト=クトゥルフ神話作品ではない】
クトゥルフ神話TRPGにでてくる設定って全部ラヴクラフトが原作なんだ!
と思っていた時期も僕にはありました。
だが実際は違います。
『ラヴクラフトがクトゥルフ神話の生みの親』ですが、その他様々な作家がかかわっています。
この関わっているというのは、『少し手を加えている』程度の話ではなく、神格や神話生物を生み出している作家もいます。
グラーキなどもそうですし、あの有名なハスターもかなり紆余曲折しています。
クトゥルフ神話と言えば、ラヴクラフトとダーレスみたいな感覚だったのですが、ルールブックなどにでてくる神話生物、神格などは色々な作家の集合体だったりします。
もちろん、比率で言えばラヴクラフトが多いです。
あと、『最初はクトゥルフ神話じゃない、ただのラヴクラフト作品が、いつのまにかクトゥルフ神話TRPGの神話生物にされている』などもあります。
まあ、そもそもクトゥルフ神話なのか、そうじゃないのかの線引きって難しいですが。
【クトゥルフは漁船で沈んでない】
クトゥルフ関係の話が出ると『漁船で沈んだ神www』みたいなイジり方をされてしまうクトゥルフ。
しかし、クトゥルフは漁船で沈んだという記述は見つかってないです。
色々な翻訳を調べてみると
・商船(もしくは武装快速線)
・貿易船(もしくは重装備の蒸気船)
・heavily armed steam yacht(重武装の蒸気ヨット)
など書かれています。
ただ、結局、船では沈められています!
実は大いなるクトゥルフではなく、落とし子説などはあります。
【窓に! 窓に!】
これは、正しい出典を見つけたわけではないので、解釈をゆだねる形になります。
ダゴンの最後にある名セリフ「窓に! 窓に!」ですが、「窓に化け物がいる!」と解釈が広まっています。
ただ、海外の解釈では「早く窓にから身投げしなくては!」と捉えられています。
これは、『そもそも主人公は自殺しようとする精神状態』だったこともあるため、このような解釈なのではないだろうかと思い、僕も納得してしまいました。
現状、どちらが正しいかはわかりませんが、こういった解釈もできるよという紹介でした。
〈Aパターン〉
〈Bパターン〉
【動画のルールが正しいわけではない】
時々、「〇〇さんの動画では~」って発言を聞いてしまうことがごく稀にあります。
ルールブック未所持状態のKPに多いです。
僕自身、プレイヤーとしてはクトゥルフ神話TRPG遊ぶ場合は、ルールブックなくても大丈夫な場所であれば、最初は買わなくてもいいと思います。
しかし、KPとなるとやはりあった方がいいです。ルールを全部覚えろってわけではなく、困ったときの出典が動画だとプレイヤーが冷めてしまうからです。
動画のルールは結構、ハウスルールが多いです。
僕自身もハウスルールてんこ盛りです。
なので、ハウスルールが悪いわけではなく、正規のルールとしてみてしまうと思わぬトラブルになってしまうという話です。
【クリティカル、ファンブル】
※あくまでもクトゥルフ神話TRPG(6版基準で書いています)
出目が1~5だった場合がクリティカル
凄くいいことが起きる。
96~100だった場合がファンブル
最悪な結果が起きる。
そう思っていた時期が僕にもありました……。
現状基本ルーブックを見る限り、
『戦闘時のみ、1~5を出せば決定的成功となり、対象の装甲を無視したり、ダメージを2倍にする。
戦闘時以外はダイスを振って、01を出すと、それは必ず成功であり、ありえるかぎり最も良い結果である』
と書かれています。
というかそもそも『クリティカル』という単語自体見つけられませんでした(もしかしたら海外版やサプリにもあるのかも)
一方ファンブルは、
『戦闘時のみ、96~100を出してしまうと、ファンブルとなり、うっかり武器を落としたり、つまづいて武器を壊してしまったりする』
しかし、違うページでは『ファンブル:ダイスを振って100を出してしまうと、自動的失敗となり、その状況で考えられる限りの最悪な結果になる』と書かれています。
これが通常時限定なのかはわかりません。
そして、ファンブルという単語はしっかり記述されています。
【SAN値チェックなんて言葉はない!】
狂気に触れたとき、平常心を保っていられるか?
それがSAN値チェックですが、SAN値チェックという言葉はルールブック上には存在しません。
正しくは正気度ロールです。
・SAN値の上限
このSAN値の求め方ですが、POWの数値=SAN値になります(6版は×5)
ですが、これが上限ではありません。
これ以上増えることは可能で、誰しも99までは増えます。
ただし、クトゥルフ神話技能が増えてしまうと、上限は減っていきます。
【技能関係】
結構、技能関係で誤解しているなってことがあるので簡単に書いてみました。
詳しくはルールブックを購入して読んでみてください。
・コンピュータ
これはただパソコンなどを操作するための技能ではないです。
・プログラム作成
・ハッキング
・コンピュータウイルスの検出
などの完璧な基本操作以外のことです。
・図書館
『図書館に詳しい!』って技能ではなく、『正しい情報を探し出す技能』です。
昔は、データベースといえば図書館だったので、1920年代が基本であったクトゥルフ神話TRPGのデータベースといえば図書館なので、こういう名前の技能になったのかもしれません。
・信用
どのバージョンにもよるのですが、「信用して!」って訴えかける技能ではなく、7版では社会的裕福度を表す技能です。
なので技能の数値が高いほど、信用を得やすいです。
ボロッボロの見た目より、身なりが整っているほうが信用を得られるという世知辛い話ですね。
・追跡
追いかけっこをする技能ではなく、『足跡などの痕跡を辿り、その行先を辿る技能です』
よくTRPGをプレイしていて「あ、敵が逃げた! 追跡を使います!」という場面に出くわすのですが、残念ながら使えないです。
【治療や解読の時間】
医学や魔導書を解読など。
クトゥルフ神話TRPGでは、時間がかかることがあります。
が、シナリオでこれが反映されているものであまり遊んだことはないです。
特に魔導書関係はすんなり覚えてしまうことがあります。
僕がシナリオ作るときもすんなり覚えてしまう感じで作っています。
【まとめ】
とまぁ、自分への自戒を込めた記事なのですが、もし参考にして頂けたら嬉しいです。
ただ、冷静に考えると、まだまだ誤解してそうなことがたくさんありそうです。
もしくは、ここに書いていることが間違いだった。などがあった場合を考えるとゾッとしますね。
ただ一つ言えることは、揚げ足取りな日記ではないです。
もちろん、間違って伝わることがよくないこともあるのですが、一つの文化として広まってしまったものをあるので、これも時代の流れだと思っています。
その名状しがたい冒涜的な流れにできる限り抗うことなく、クトゥルフ神話TRPGを楽しんでいきたいです。
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