INT(知性)ってなに?(6版&7版)
クトゥルフ神話TRPGのキャラクターってどうやって作るの? その1で能力値(ステータス)について簡単に解説したのですが、もうちょっとだけ解説します。
※今回の記事は、クトゥルフ神話TRPG(6版)と新クトゥルフ神話TRPG(7版)を比較する記事です。
購入する際はお気を付けください。
今回の内容
【INTとは】
INTとはIntelligenceの略で、知性のことを指します。
よく、勉強してなくても、機転がきいたり、頭の回転の速い人っていませんかね?
そういう人たちは、やればできる子。理解力が早い……なんてのを言われたりします。
そういうのをクトゥルフ神話TRPGではINTが高いと言います。
・EDUとの違い
同じ、頭が良いでも、『EDU(教育)』との違いは、EDUはどちらかというと知識の話で、今回のINTは地頭の話になります。
EDUってなに?
因みにINTが0になるとヨダレを垂らし意味のない言葉を言う人になってしまいます。
【INTでできること】
INTが高いと、いかに早く物を学べる、記憶力がいい、物事キチンと分析できたりします。
例えば……。
〈理解力〉※INTのダイスロールのやり方は6版基準です。
ゲームマスター「では、今から店員が探索者に、カタンというボードゲームのルールの説明をします。では、100面ダイスを振り、INT×5以下の数値をだしてください」
プレイヤー「コロコロ……。成功です!」
ゲームマスター「では、あなたはカタンのルールを理解しました」
〔記憶力〕※INTのダイスロールのやり方は6版基準です。
ゲームマスター「現在52歳の探索者の目の前に、小学生の同級生と名乗る男が現れました。INT×3以下の数値をだしてください」
プレイヤー「コロコロ……。失敗です」
ゲームマスター「了解です。では、探索者は幼い時の記憶すぎて、その同級生と名乗る人のことを思い出せませんでした」
みたいな感じで、理解力や記憶力などにもINTで判定します。
また、呪文を覚える際にもINTが高いと覚えやすくなります。
・6版のINTとは
2d6(6面ダイスを2回)を振った値に+6した合計値がINTの数値です。
・7版のINTとは
2d6(6面ダイスを2回)を振った値に+6した合計値×5がINTの数値です。
別に6版より強くなったわけではなく、INTは1d100(100面ダイスを1回振る)で判定することがあるので最初から判定しやすくなったわけです。
6版も7版もINTの意味を比較すると、ステータスの作り方以外は変わらない感じです。
が、INTが0になった場合、6版だと『ヨダレを垂らし意味のない言葉を言う』ぐらいに対し、7版だと、それに付け加え『愚か者である』と言われます。ひどい!
【INTは技能にも関係する】
他にも、INTは、技能にポイントを振るときに必要になります。
職業技能のポイントは、6版ではEDUの数値、7版ではEDUと色々なステータスが技能のポイントにかかわっていきますが、INTも技能のポイントにかかわります。
何が違うかと言うと、職業技能のポイントは、職業にかかわるポイントしか振れません。
例えば、探索者の職業が医師だった場合、
- 〈医学〉
- 〈応急手当〉
- 〈信用〉
- 〈心理学〉
- 〈精神分析〉
- 〈生物学〉
- 〈ほかの言語(ラテン語)
- 〈薬学〉
- 〈個人的あるいはその時代の特色的な技能としてさらに1つの技能〉
になりますが、
しかし、INTは、クトゥルフ神話技能以外の好きな技能にポイントを振ることができます。
クトゥルフ神話技能についてはこちらの記事をどうぞ↓
クトゥルフ神話技能ってなに?
何故かと言うと、EDUのポイントは『職業で鍛えた技能』に対して、INTは『個人的興味(趣味)で鍛えた技能』だからです。趣味なので、どの技能にもポイントを振れるというわけですね。
しかし、EDUの技能のポイントが6版ではEDU×20、7版ではEDU×4に対して、INTの技能のポイントは、6版ではINT×10、7版ではINT×2しかありません。
あくまでも趣味なので、振れるポイントも少ないというわけですね。
・何故、趣味がINTなのか?
すっごいどうでもいい話かもしれませんが、6版では職業技能のポイントが、EDU依存のみに対し、7版では職業によってEDUと何かのステータスがポイントになります。
でも、個人的興味の技能のポイントはINT一択です。
何故なのかな? と思ったのですが、好奇心という欲求はINTに近いのだろうなと思います。
『好きなことに興味を持つ』
↓
『好きなことを色々と調べる』
↓
『興味を持ったものを工夫したり、頭を使って練度をあげようとする』
って考えるとINTが適切ですよね。
特に、趣味が将棋や、カードゲームになってくると、もうINTしかないでしょう。
ただ、『下手の横好き』なんて言葉もあるので、『INTの数値が高い=その趣味が大好き』ってわけではないと思います。
【INTが高いと不利にもなる】
ステータスは高いと有利なのですが、このINTに関しては、不利に働いてしまう状況もあります。
例えば
『あなたは、友人と雪山でスキーをしていたが、逸れてしまう。一度ロッジに戻ると、オーナーが、『友人は先に戻り、もう寝ている』と教えてもらう。
あなたは呆れ、オーナーは気を利かせて温かい肉料理をあなたにふるまう。あなたは喜び食べると、口の中に違和感。吐き出すと小さなイヤリングが…。
INTロールに成功した場合、それは友人のイヤリングであること、そして今食べた肉料理の味が、どの動物の肉か自分にはわからなかったことを悟る。SANチェックです。」
など。
他にも、INTが高いと、一度に5以上のSAN値が喪失した時、一時的狂気になる場合があります。
一時的狂気ってなに?
ただ、ドリームランドでは、INTが逆に低いと悪夢を見てしまいます。
ドリームランドってなに?-世界観を紹介その1
・アイデアロールと言ったり言わなかったり
6版では、この直感や閃きをINT×5で判定するのを、アイデアロールと言います。
しかし、7版では、アイデアロール=プレイヤーが行き詰った時、KPが救済する方法を提示してあげるのがアイデアロールになります。
6版のアイデアロールが、7版ではINTロールです。
なぜ区別するかというと、
- 6版ではINTロールが2d6+6に何倍か決めてロールする。アイデアロールがINT×5。
- 7版ではINTの数値が、2d6+6の合計値×5になってしまい、アイデアロールと数値が一緒になってしまったので、区別化しないといけない。
よくわからん!って人は、ルールブック買えば一発でわかります。
【まとめ】
まとめると、INTが高いと、発想力、記憶力が高く、そして技能のポイントも多くなるが時に不利にもなるということです。
少し複雑ですが、実際プレイすると凄い単純だったりしますので、是非、誰かと一緒に遊んでみたりしてくださいね。
どうでもいいですが、やればできる子ってなんだか『普段、力を隠しているみたい』で個人的にかっこいいなと思います。
でも、やればできる子と言われ、実際やらないまま大人になってしまうと、僕みたいにダメ人間になってしまうので、注意してください!
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